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昔の、よき日本人は、人生の最後に当たって歌を遺した。その人の生涯を、短い中に凝縮した珠玉の言葉……それが「辞世の句」である。ある時、浅野内匠頭の詠んだ、「風さそう 花よりも猶 我はまた 春の名残りを いかにとやせん」という人生の無念を刻み込んだような「辞世の句」に感動を覚えた著者は、そのコレクター魂を発揮し、“辞世の句コレクション”を成した。本書は、その中から最も感動的なものを厳選し、あふれる思いとともに紹介した一冊である。一つ一つの句や歌のすべてから、人間としての潔さ、熱い思い、美しい心がありありと伝わってくる。何となく生きている日常にあって、人生に大切なものを思い出させてくれる貴重な言葉たち。著者が重視する、「言葉のチカラ」がそこには確かにある。
...続きを読むPosted by ブクログ 2012年02月02日
有名所からマイナーな人までの辞世の句を紹介、解説してくれている本。
目次で数えた所、55人分の名前があった。
一句につき約見開き1ページで紹介されている。句を読んだ人自身の紹介もしてくれているので、知らない人物についても感情を入れて読んで行くことが出来た。
内容は易しく、人物にも句にも非常に分かりや...続きを読む
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