【感想・ネタバレ】謎好き乙女と偽りの恋心(新潮文庫nex)のレビュー

あらすじ

私、生徒会長、辞めるね――。あまりに突然の告白に、みなが言葉を失った。早伊原(さいばら)樹里の姉・葉月による辞任宣言。真面目で、責任感の強い会長が、なぜ? 疑念を拭えない春一は、辞任の真相を調べ出すとともに、会長との日々を回想する。花火大会、肝試し、そして、自身が生徒会に入る契機となった銅像消失事件。青春と恋愛とがせめぎ合う、切なくほろ苦い青春ミステリ第3弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 早伊原樹里と上九一色が同じ中学出身で、六月の時点で約束を交わしているにも関わらず、生徒会合宿で〝めぐみ〟が早伊原樹里に「初めまして」の挨拶をしているのが気になりました。観察力に優れている早伊原樹里が上九一色=めぐみであると気付かないと考えられず、また上九一色も約束の時点で早伊原樹里の本当を知っているはずなので、気付かれている事を知っているのだと考えられます。その上で挨拶をしたのだと考えると、〝めぐみ〟は上九一色=めぐみと同一人物であると気付かれていようが〝めぐみ〟として初対面であれば「初めまして」の挨拶をするのだと考えられ、そこまで徹底して演技をする上九一色恵の異常性にぞっとしました。そして、だからこそ「嘘は本当の証」だという言葉が彼女の本心からの言葉であり、常に演技をしなければ自分が受け入れられる自信がない証左の様に感じられ、そこまでしなければいけないほど追い込まれているのかと哀しくなりました。

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2022年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

大切な生徒会長からの突然の会長退位宣言にざわめく生徒会の面々。いったい会長に何があったのか。西原の力を借りながら、ほんの数か月前からつけられていた違和感の解消を試みる。果たして会長の真意は。

この物語のいいところであり、一度突っ込みを入れてしまうとどうにも入り込んで読めない理由になってしまう、キャラクターたちの行動理由の大仰さが、しまった
この巻からより強まる。私の問題で、本編のマイナスではないと思う。何より読んでる間は面白かった。

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2016年11月28日

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