あらすじ
ライバル同士で協働するコカ・コーラとペプシコ、短期利益至上主義と戦うユニリーバ、サーバーのあり方を変えたHP、ゴミ処理をやめるゴミ処理業者ウェイスト・マネジメント……
世界の企業が、なぜ〈ビッグ・ピボット(大転換)〉するのか?
最悪記録を更新し続ける異常気象、逼迫する資源、否応なく求められる透明性。迫りくる世界規模の脅威に、いまやどの企業も他人事ではいられない。
いち早く気付いた先進企業は、脅威の本質を見極め、その先にあるチャンスをものにするべく、経営戦略の大胆な方向転換、つまり、ビッグ・ピボットをはじめている。目標の立て方から、ROIの定義、パートナーの考え方まで、あらゆる部分で大転換しなければ、もはや変化のスピードに追いつくことはできないのだ。
世界のトップ企業から熱い支持を受ける著者が、企業が見極めるべき3つの脅威とチャンス、そして、ビッグ・ピボットを実践するための10の戦略を説く。
グローバル競争で勝ち抜くことを模索する企業の経営陣や戦略担当者、必読!
ビッグ・ピボットを牽引したリーダーや担当者たちは、いかにマインドセットを変化させ、大転換を実現したのか。彼らのストーリーも、豊富に紹介する。
上記の企業の他にも、ジョンソン・エンド・ジョンソン、P&G、トヨタ、ウォルマート、キンバリー・クラーク、ナイキ、マークス・アンド・スペンサーといった巨大グローバル企業から、知られざる企業まで、著者が集めた約150のビッグ・ピボット企業の事例から、実践的な戦略を説く。
「何をすべきか(What)」だけでなく、「いかに実践するか(How)」にまで踏み込んだ実践書。
―日本語版序文: 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科 特任教授 名和高司
(『成功企業の法則』『CSV 経営戦略』『学習優位の経営』)
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
SDGsとかESGなどに代表される大きな潮流に対して、
既存企業はどのように対処していけばいいのか?
その答えというか事例がたくさん載っている本。
ちょっとボリュームが大きくて、
読み切るのは少し大変ですが、
それでも大きな潮流に対する小さな兆しを
感じ取ることができる良書です。
日本ではまだまだ本当の意味において進んでいる感がないですが、
グローバル企業ではもはや必然化しつつある
これらの問題に対して少しでも問題意識を持つ方は、
読んでみることをお勧めします。
Posted by ブクログ
SDGsの考え方についてその必要性、その対応方針について提言した本。
<メモ>
第二部でのビッグピボット対応戦略
ビジョンピボット
・短期的成果至上主義と戦う
・科学的根拠のある大きな目標を立てる
・異次元のイノベーションを追求する
バリューピボット
・社員全員を巻き込む
・ROIを再定義する
・自然資本に価格をつける
パートナーピボット
・消費者に気づきを仕掛ける
・ライバルをパートナーに
・ロビー活動を変える
・三つの新しいものの見方
デカップリング(切り離し)
リジェネレーション(ぜろ、そしてその先を行く再生産)
サーキュラー(循環的)