あらすじ
迅雷組と行動を共にする武蔵と薊。主力をおびき出し栗山主膳を討つ梅軒。娘の薊の前で遺骸を燃やさんとする梅軒に武蔵は…。
『バガボンド』に先駆けること20年、劇画界の鬼才・バロン吉元によって流麗且つ豪胆、ときに繊細に描かれる武蔵の生涯――。第6巻!
また、著者にとってはまだ描き残した部分があるのか、この後「宮本武蔵 五輪の書」も著すこととなる。まさに今こそ、読み比べて面白さを堪能すべき傑作!
感情タグBEST3
この宮本武蔵シリーズの読み方
バロン吉本の『宮本武蔵』は巻の一から五まで通して読み、しばらく置いてから巻六から最終巻の九までをまとめて読み終えました。なんだか一気に読んでしまうのがもったいないような気になる絵とセリフの連続でした。これが、このような読み方をした理由と言えばよいのでしょうか。料理屋でそれほど高価ではないコース料理を注文したところ、期待を上回る見た目と味の料理が次々とでてきて、あれれ、これは一気に食べるのはもったいない、少し余裕をもって味わいたい、といったところでしょうか。
さらに今回は、すこし大き目のディスプレイでページを見開きにし、絵を味わいながらゆっくりと楽しみました。このやり方で読んだのが、このバロン吉本描く『宮本武蔵』を心に残すことになったと思っています。