あらすじ
事前に知りながら、なぜ金正日の長男は国外退去となったのか。JCO放射線事故の対応に、政府はなぜ4時間半もかかったのか。オウム真理教教祖逮捕を確認できないまま閉会した対策会議のお粗末さとは?……小泉政権から村山内閣時代までの大事件を遡り、極秘の政治情報を駆使しながら、危機管理体制の舞台裏を生々しく再現。「国家の情報機能」の弱体ぶりを告発した傑作ドキュメント。
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Posted by ブクログ
国内の重大事件に関して対応経緯を描くノンフィクション。
事件の情報がどのように伝わり、いかに遮られていたのか。
危機管理より欧米では重視され「被害管理」が機能している。
危機管理が未然に事故や災害を防ぐ一方で被害管理は事件事故、災害が起きた後にいかに人命を救出するかに基本的概念を置いている。
いかに日本が情報系統が未発達であったことが挙げられた例によって示され、内閣の対応への甘さや幼稚さに表されていた。だが、予想をはるか越えていく事件に誰もが目を覆いたくなるのはしょうがないことだと思う。だからこそ、平時おいてこそ準備を整えておく必要がある。
前に日本がスパイ天国って聞いたことがあるけど、こういう情報管理の抜け穴がスパイ天国だと呼ばれる所以なのかな。