あらすじ
三匹の子犬を初産した、新潟県山古志村のマリ。幸せいっぱいのマリを、その当日、中越地震が襲う。全村避難の中、もうすぐ雪に埋もれる村で、三匹の子犬と置いてきぼりにされたマリの運命は? 16日後、村に帰った飼い主が見た感動の光景とは? 実話を元にした、愛と感動と涙の物語
...続きを読む感情タグBEST3
Posted by ブクログ
先に映画をみた。
あれから、地震や山古志のニュースが流れると、マリのことを思い出し、涙腺が弱まる。この本は、小さな子でも読みやすいように、そうして、そんなにどぎつくなく描かれている。映画の地震シーンは、被災者がみたらフラッシュバックするんじゃないかと、思った程だったもん。
Posted by ブクログ
年齢を問わず感動を誘うお話だと思います。
私は子供は居ませんが猫を飼っています。
もし、何か災害があってやむを得ず引き離されてしまうことがあったら
やはり、気になって夜も眠れないでしょう。
そして、何よりも、母犬マリちゃん。
子犬を守らなければならない、ご主人の安否を気遣う気持ち。
突然の地震に人間さえ戸惑うのに、
子供を生んだばかりのマリは理解に苦しむばかりでなく
身も心も擦り切れる思いだったに違いありません。
飼い主さんとの再会は、あきらめてはいけない、
夢は捨ててはいけないと言うことを
マリが私たちに教えてくれたのでしょう。
天災の恐ろしさと、生きる勇気。
忘れてはいけない大切なことですね。
絵本のようにすぐ読めます。
ぜひ、ご一読を。
Posted by ブクログ
山古志村のマリと三匹の子犬という本を実家に帰省した際に見かけました。両親が寄付のためにということで購入したそうですが、こうした性格もあってかなかなか手にすることができず、本屋に取り寄せをしてもらい、ようやく手にすることができたとか。内容は絵本なのですが、実際の出来事をありのままに伝えてあり、また、この内容が心に「じ~ん」とくるものがありました。過去にこうした映画などもいくつかみたことがありますが、実際に自分が生きてきた人生の中で起きた出来事の中での話となるとより実感がわき、金菌に起こるとも言われている関東大震災などがおきたときに自分だったらどうできるのか?などとも考えさせられる一冊となりました。
Posted by ブクログ
2004年の中越地震時に、産まれたばかりの子犬と飼い主の命を守った母犬の物語。版画を思わせるikkoさんの絵も、やわらかい感じで物語にぴったり。巻末にマリたちのミニ写真集付き。
子犬を守るだけでなく、動けない飼い主を力づけることも忘れないマリはなんて賢いんだろう。その後避難のために16日間置き去りにされてもしっかりと耐え抜いた母犬。
その後の大災害でも問題になったけれど、人の命が第一とはいえ、ペットの避難についても考えていかないといけないと感じた。