あらすじ
トラック運転手をしながら小学生の息子二人と広島県因島で暮らすバツイチ41歳の寺谷和章は、ある夜、交通事故に見舞われ、目の前に現れた謎の天使に“思いのままに飛んでいく魔球”を授かる。和章は「カープを日本一にする」という子供の頃の夢を叶えようと、広島カープの入団テストを受けに行くが……。家族とそれを取り巻く人間模様を通して、男の選択と生き様を描く長編エンターテインメント。第六回広島本大賞の小説部門大賞を受賞。
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Posted by ブクログ
大人のためのおとぎ話。描かれている心情がピュアで真っ直ぐなので、読後の印象も清々しい。
天使が授けてくれた能力が「豪速球」というのが肝なのかな? 野球に関するすべての才能でないのが話に妙な現実味を与えている。考えてみれば「デスノート」も「人を殺せる」だけでなく「なんでも願い事が叶う」ノートに出来たはずなのに、あえて能力を限定させたところが物語の面白さに繋がったのかも。
Posted by ブクログ
バツイチで2人の小学生の子持ちの冴えない中年トラック運転手の主人公が、とある交通事故に見舞われたのをきっかけに球数制限はありながらも、思うがままに投球できる魔球を手に入れ、広島カープに入団し、チームの救世主として活躍するというストーリーの一巻目です。
一巻では、広島カープに入団し、一軍登板するも、まだ魔球を投げずに二軍に降格になるまでの話でしたが、これからプロ野球界で、どのような活躍をしていくのか?いつ球数制限を迎える日がくるのか?それを取り巻く家族などの人間関係がどうなっていくのか?興味はつきません!