あらすじ
人類の歴史上、芸術と科学の両分野で最高峰の偉業を成し遂げた
レオナルド・ダ・ヴィンチの脳を最新科学で解き明かす!
この天才の脳梁は、過剰なニューロンで膨れ上がっていた!?
この世を去ってからまもなく五百年が経過するというのに、ダ・ヴィンチが遺した作品の数々は私たちを魅了してやまない。
「左利き」「同性愛者」「菜食主義者」「軍事的発明」「驚異の動体視力」「遠近法の発見」「未完成作品ばかりという謎」―――
そこから見えてくる、天才で異才であることの条件とは?
芸術的才能と科学的センスは、彼の脳の中でどう両立していたのだろうか?
五百年の時を超えて、その謎が明らかになる!
「レオナルドの物語が私たちを圧倒し続けるのは、私たち凡人がなんとか到達したいと努力する最高水準を彼が体現しているからだ。
人類の歴史上、芸術と科学の両方でこれほど卓越した地位を獲得した人は他にいない。
人一倍好奇心が強く、ろくに教育も受けていない、ヴィンチ村出身の非嫡出子の少年がそれを成し遂げたのだ」---(本書より抜粋)
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Posted by ブクログ
レオナルド・ダ・ヴィンチの略歴が程よいページでまとまり、その後に彼の時代を400年も先取りした数々の発見の詳細が続く。
ジャクソンポロックの絵の具投げつけ技法を400年も前にレオナルドは生み出していた。
パラパラマンガのような、連続した視点を見出したことは、後の映画撮影技術につながっているとも言える。
しかし、当時は特許権がなかったため、苦労して得た科学的発見や知識は秘密にされた。彼の死後、科学的調査に莫大な影響を与えたはずの知識を秘密にしていたとして、批判を浴びたのはそういう背景もあった。また、彼は解剖学、光学、植物学、機械工学の幅広い分野であまりに多くの発見をしたため、手稿を出版することができず、彼は科学者として認められていない。ニュートンの法則やドップラー効果まで詳しく見つけていたのに、だ。
彼は武器から楽器まであらゆるものを発明している。
本の最後ので突然、レオナルドが遠隔透視能力があった…という話になる。詳細な地図を、多数書いたから、というのがその根拠。
また、彼を時空旅行者とし、線状の時間という概念を持っていなったゆえに、未完の作品を多く残した理由としている。