あらすじ
「サザエさん」のワカメちゃんが綴る、愛しくておかしいフランスの真実!
お茶の間のアイドル的小学生、磯野ワカメのモデルとなった著者がフランスに住み、はや30年。
この30年もの間に、自由を愛し、自分勝手でしたたかな国に辟易しながらも、そこに根付いた人々の精神、文化の真髄を知ると同時に、
改めて日本の姿を再発見したようです。
例えば、ワカメちゃんの目を通してみると、
・街角には流行がない(でも、なぜかお洒落に見える)。
・ドケチ(でも、本当の贅沢を知っている)。
・モノが少なすぎ(でも、想像力が鍛えられる)。
・誰もかも、口ぐせが「セ・パ・モア/私じゃない」(でも、なんだか憎めない……)。
・変化がない(日本と歩み寄ったらちょうどいい!)
etc……苦笑することだらけ!
ほかにも、昨今のテロ事件で揺れ動く社会の風景から、政治界ウォッチング、毎日繰り広げられる責任のなすりつけ、
年老いても男・女磨きに余念がない人々、料理教室に勤しむフランス人、街角のお洒落観察など、
フランスの素顔を知るためにぴったりなトピックを、エスプリがきいたユーモアたっぷりに綴ります。
そもそもなぜワカメちゃんは30年前、誰も知り合いのいないフランスに飛んで行ったのか?
今まで明かされなかった思い出話、そして日本への愛情がたっぷり詰まっています。
●表紙・本文中のイラストはすべて、伯母のDNAを受け継いだワカメちゃんの娘が描き下ろし!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
日本と異なる文化を知ることができておもしろかった。
企業の福利厚生の「レストランチケット」のほか、
フランスには民事連帯契約、縮めてパックスというものがあり、
性別にかかわらず2人の成人が共同生活を営むために締結される契約だそうで、
結婚と同様の権利が認められながら手続きが簡単•別れるのにお金もかからないらしい。
1999年以来結婚はジリジリと減り、パックスが増えている。
ただ、終盤、著者が日本に旅行に来るエピソードは
ん?それ人としてどうなの?と思うことが多くて
とくに 東大寺の大仏を拝観するのに、修学旅行生がちょうどよく来たから混じって入ろうとしたらダメだった、というエピソードが書いてあり 人間性疑う。笑
小さい頃サザエさん観てて ワカメちゃんって嫌な女だなあと思うところあったし、たしかにモデルっぽいかも。