【感想・ネタバレ】うれし、たのし、ウミウシ。のレビュー

あらすじ

海の宝石と称され、その華麗な色や形態からダイバーたちに大人気の海洋生物ウミウシ。しかし美しい姿とは裏腹にヒトが想像もつかないような驚くべき繁殖戦略をおこなっている! ウミウシをはじめ、奇想天外なあの手この手を駆使してたくましく生きる海の生き物たちのふしぎと海洋動物を対象とする行動生物学者たちの姿に迫るエッセイ。

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Posted by ブクログ

岩波科学ライブラリーは、かなり「当たり」が多いので、期待して読んだ。
始まりは雌雄同体のウミウシ、次は近種のヒラムシの生殖について書かれていて、期待通りの面白さだったのだが、読み進めていくと、話題は拡散し、科学者の専門知識を素人に分かりやすく解説するという私の求めている内容ではないことがわかる。色々な話題の科学エッセイだとはじめから知っていれば、ガッカリしなかったのだが、『フジツボ』や『シロアリ』『ハトはなぜ首を振って歩くのか』などの傑作を出した岩波科学ライブラリーだから、まさかこんな雑多な内容だとは思わなかった。
内容が充実しているならいいが、これくらいの科学エッセイに1300円はない。文庫で700円くらいが適当。
悪い本じゃないけれど、これで岩波科学ライブラリーへの信頼感が下がったのも確か。
裏表紙にはちゃんと「エッセイ」とあるから、読みおとした私が悪いのかもしれないが、表紙の(普通の本なら帯にあたる部分に)「媚薬、贈り物、共食い…そこまでやるのか、ウミウシ」は煽りすぎ!

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2015年08月30日

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