あらすじ
「恋だの愛だの、僕はもう疲れてしまったよ――」
懐かしくて、少し切ない“本屋さん”とお世話係・宵子の昭和レトロ浪漫。
商店街から少しはずれた場所にある、薄汚れた看板と蜘蛛の巣のかかった木造の古い一軒家――『山下書店』。しかも、そこから出てきたのは、よれよれの和服姿の店主・一生……。
自立した女性になるため親の反対を押し切り家政婦になるため田舎から出てきた宵子は、そこが新しい職場だと知り、愕然とする。
が、元来だらしないことが大嫌いな宵子は、開店休業状態の古本屋とズボラすぎる雇い主・一生こと“本屋さん”を何とかせねば!と一念発起。
客の手作り紙芝居の秘密を探ったり、絵本を抱えた不思議な少年に出会ったり、商店街の割烹『藍のれん』の夫婦から人生訓を授かったり、奇妙な共同生活が始まる。男やもめで引きこもり、変わり者の雇い主・一生こと“本屋さん”を変えたのは――?
ほのぼのと心温まる、懐かしくて少し切ない、昭和レトロ浪漫。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
文句なく5つ星でした。
ちょっとジレジレしましたが、焦らされた分も含めて5つ星!
くそうっ、四十路近い男ヤモメにときめいてしまった!
それから、表紙のイラストは、少々イメージが違う感じがします。
Posted by ブクログ
憧れの家政婦になった主人公だが、就職先の
ズボラすぎる雇い主に四苦八苦。
連続短編のようになっていて、少し読んだら終わり、で
読みやすかったです。
主人公と雇い主の性格はともかく、話というか
展開は王道な気もします。
ただ、性格があれなので、王道な展開だけど…と
微妙な気分になってきます。
のんびりした風景、のんびりした背景。
ものすごく暗い過去もあったり、面倒な感じだったり。
主人公も言っていますが、その選択はどう考えても
心配しかない内容です。
妹さんに関しては、非常にわかりやすかったですが。
Posted by ブクログ
本屋さんを舞台にしたか本にまつわる謎解きの日常系小説家と思いました。
恋愛小説だったんですね。
読み応えがあり主役二人がまっすぐなのにすごく不器用。
大切に想っているのに嫌われたり喧嘩しまくり。
さんざ周りを泣かせ振り回しまくっています。
両片思いは好きなのですが散々周りを振り回しまくるのは苦手なのですが最後まで読めてしまいました。
でもなんで宵子はそこまで「職業婦人」にこわだるんだ・・・?