【感想・ネタバレ】中国という蟻地獄に落ちた韓国のレビュー

あらすじ

日本を千年恨み続けると宣言し、歴史認識を理由に首脳会談を拒む――。

朴槿恵政権が異様とも言える「反日」の姿勢を示すのはなぜなのか。
韓国国民の人気を得るために「反日」を煽っているだけではない。「反日」は、軍事同盟を結ぶ米国から、
アジアの盟主として台頭する中国に急傾斜する「離米従中」の煙幕でもある。

米日韓3国軍事協力を迫る米国に対し「反日」カードを使って言い逃れているのだ。
日韓関係だけを見ていては読み解けない「現在進行形の北東アジア」を描く。

日経ビジネスオンラインのコラム『早読み 深読み 朝鮮半島』発。必読のシリーズ第2弾。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

朴韓国大統領による日本叩き、韓米中協商--米中間を泳ぎ渡る手法--は以下のような構図だ。

1)米国との関係は維持しつつ、中国の懐に飛び込む。
2)米中両大国を後ろ盾に、北朝鮮と日本を封じ込める。
3)日本の右傾化や戦犯国としての反省の無さを
  世界で言い募る。

実は(3)がミソなのだ。以下の効果により(1)と(2)を下支えすると韓国は考えているからだ。
・国際社会での日本の格を落とし、代わりに韓国が
 その位置を占める。すると米国に対する韓国の
 発言力が増す。
・「従中」を米国に悟られないようにできる。日韓
  軍事協定締結など中国包囲網に加わるよう
  米国から求められたら「そうしたいのは山々
  ですが、日本の右傾化のために韓国内に反対が
  多く、不可能です」と弁解の材料に仕える。
・中国のお先棒を担ぐことで中国から得点を稼げる。
 日本の右傾化批判を米国に吹き込む際にも、中国と
 比べ、同盟国である韓国の方が説得力を持つと胸を
 張れる。

韓国の「離米従中」の態度に拍車をかけているのが北朝鮮の核実験であるという、これまで米国に北朝鮮への抑止を求めてきた韓国であるが、米国の衰退と北朝鮮をとめることの出来るのは中国しかないという思いを持ち始めた、という。

日本と韓国が米国を仲介とした同盟国である時期も残り少なくなってきたのではないかと感じた。韓国が中国にとれこまれるか、米中と離れて中立化すれば日本の安全保障上の防衛ラインは、38度線でなく対馬海峡となるとなることを覚悟しなければならないのか。。。。

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2014年10月01日

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