【感想・ネタバレ】ミステリークラブのレビュー

あらすじ

中野淡輪町・骨ガラ通り。アンティークショップが軒を連ね、懐かしグッズを捜し求めるコレクターが群がっている平和な町に、突如発生したバラバラ+密室殺人事件。そして事件の背後に現れるのは、体長3メートルの巨大な蟹やら、改造人間もどきの人蟹やら、なぜだが蟹蟹蟹と蟹ばかり。果たして犯人は本当に蟹なのか? この奇妙奇天烈な“蟹”に挑むのは、われらが酔狂探偵・紅門福助。迷走の末に迷探偵がたどり着いたとんでもない真実とは!? ミステリー界のお笑い部門を一手に引き受け、高い(?)評価を得ているバカミス・キング、霞流一のお笑いだけど本格派ミステリー巨編!!

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Posted by ブクログ

巨大蟹が出現した街で起こる、蟹が犯人だと思わせるような殺人事件。もうこれだけでアホらしいんですが、フォークロアに猟奇殺人にアンティークの講釈も絡んで趣味の世界にまっしぐらです。それもアンティークといっても昭和の時代のおもちゃやグッズなので、好きな気持ちは分かるけどなにもそんなものに夢中にならなくても・・・と半分引き気味でした。が。圧巻の292ページ以降で脱帽です。自分の中にも昭和への思い入れがあったことに気付かされ、参りました、と言わざるを得ませんでした。こんなことにページ割かなくても、と思っていたことが最後の最後で大事なキーワードになっていて、ミステリとしても大満足。長編の方が楽しめる作家さんかもしれません。

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2009年10月04日

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