あらすじ
毎年3月3日に“落ちてくる”異様なモノ、真夏のキャンプ場で出会う深紅のコートの女性、大晦日に家族の前に現れた最愛の母……。四季折々の情景とともにつづる粒ぞろいの怪談集。文庫オリジナル作品収録。
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Posted by ブクログ
この手の話は短い文章で怖さを伝えるのがさすがって思ってしまう。それにすぐ忘れるように出来ている。そこもまた凄いなぁと感心する。消耗品の文章だけれど、時々本気で怖いものが混じっていて、これはヤバイと思うのがある。この中では「十五日にいきます」がヤバイと思った。話はありがちなのにぞわぞわさせすぎて怖いです(笑)最後のお母さんの話は良すぎました。あー面白かった! ありがとうございました!
Posted by ブクログ
忙しい仕事の合間を縫って読むにはぴったりの、短編揃い。
今回は四季にまつわるゾッとする話、不思議な話などが綴られているが中でも”やめとかんね”というタイトルの話は、ホロっと涙が出そうな逸話だった。
Posted by ブクログ
ゾットするものもあれば、ほんわかするものもありました。
世の中には、言葉では説明できないことがあるということも不思議で、私は嫌いではないです。
Posted by ブクログ
もし自分が幽霊で、恨みなり八つ当たりなりを生きている人間に仕掛けて、
驚くやろな怖がるやろなと思っていたら、
思いっきり物理攻撃(蹴り)で応戦されたら。
あるいは、電話口で恨み言なりを言おうとしたら、姐ちゃんに思っクソの関西弁で一喝されたら。
パニックに陥るのも、二度とこんなところかけてやるか!と凹むのもわかる気がする…。
いや、そういう怪談ばかりではないですが。
めちゃくちゃ印象に残ったのは、「生きてる人間のほうが怖い(物理的&勢い的に)」話だったので…。
意外と凡人でも「寺生まれのTさん」的なフィジカルを見せつけられるのかもしれない。
Posted by ブクログ
体内に怪談を300話くらい吸収したのでこれだけ読めばいつ怪奇現象が起きてもおかしくないですねな怪談狩り第四段。四季の情景を頭に思い浮かべて読めば怖さ倍増
○五号室
怖くもあり切なくもなる戦後の話。情景が目に浮かんでくる
○卒業旅行
怪異に対抗するにはやはりフィジカル
○タカシの引越し
Mさんは踏んだり蹴ったりだけど最終的には良かったのかもしれない。2人で勝手にやってろ
○やめとかんね
「息を呑んだ。まぶしいほどの、満開の桜」
登場人物がみんな優しくて良い話。A子さんはきっといい人生を送っていけるはず。
○綺麗な梅林
拝み屋がさっさと帰ろうとするほどの"凄いもの"ってなんなんだろう…神に近い何かかな。「4年目以降は保証できません」の手詰まり感
○赤いコート
「ただ、顔は明らかにこっちを見ている。そこだけ、昼間と違う」
個人的本作最怖、想像するとマジで怖い。見つけた時点で帰らない彼らもメンタル強い
○妙なマンション
ホラー映画の導入で終わる話。このマンションで何かがあったのか、それとも住人が何かをしたのか…
毎回ちゃんと印象に残る話があるのが凄い