あらすじ
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」といえり。福沢諭吉の名前は知らなくても、だれでも知っている有名な文句である。だがほとんどの人がまちがって理解している。〔中略〕彼は人間の平等を「機会の平等」として捉えていた。――川北義則が福沢諭吉の成功術・思考術を読み解きます。川北義則ファンが多い40~50代ビジネスマンの読者層から20代の読者まで、「男の品格」「20代の~」などの今までのテーマとは全く違った新しい「キーワード」で語りかける期待の1冊。
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Posted by ブクログ
福澤諭吉『学問のすゝめ』の抜粋と要約です。
学問、行動、交際、人間関係、自由、自覚、金銭、不安、努力、覚悟、親子、独立自尊の計12章で構成されます。
抜粋は現代語訳とは言え原文と差はありませんが要約は十人十色ですので、本書は原書への橋渡しとして役立つ一冊です。
個人的には当たり前のことばかりが記されていると感じましたが、福澤先生も同じように考えていらっしゃったのだなと確認することができました。
特に印象に残った部分からの引用を結びとします。
“愚民の上には過酷な政府がある。良民の上には良い政府がある。”
国民の質が悪くて国が乱れれば、政府は強権的な態度に出ざるをえない。これは政府がわるいのではなく、おろかな国民が自ら招いた災いである。いつでもその国の政府の水準は、そのときの国民の水準と同レベルである。
“軽々に信ずるは、信ぜざるの優に如かず。”
婦人を重んずるの風は人間世界の一美事なれど、無頼なる細君が跋扈して良人を苦しめ、不順なる娘が父母を軽蔑して、醜行を逞しうするの俗に心酔すべからず。
“法も恥も知らぬ馬鹿者には、道理を持ち出してもむだ。不本意でも力でおどすより外に方法はない。”
理非の理の字も知らず、身に覚えたる芸は、飲食と寝ると起きるのみ。無学のくせに欲は深く、人を欺きて、法を巧みに逃れ、子は良く産めども、教えるの道を知らず。