【感想・ネタバレ】智頭(ちず)急行のサムライのレビュー

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Posted by ブクログ

○サムライが現代で活躍と思いきや事件に巻き込まれ。

智頭急行の社長が、智頭急行線にある「宮本武蔵駅」を話題に、智頭急行線を盛り上げようとし、現代に生きる「宮本武蔵」のような剣士をさがしていると、とある雑誌の編集者に、新潟県の山奥に連れて行かれた。そこで見た父子の剣術の手並みはなかなかのものだったが、父がひき突然"終わりだ!"と叫び終了してしまう。子の方も、"父は、今日中に死にます"といい、本当に翌日父の方が死んでしまった。
彼らは宇都宮親子だった。社長は子に宮本武蔵駅に来るよう説得し、見事成功する。
様々な相手と戦ううち、剣道界を牛耳る大田原父子に挑戦状を送るが、けんもほろろ。そこで挑発しはじめると、思わぬ展開に。

さらに刀剣屋の大杉が殺害されたのが見つかったが、十津川はそこで「備前長船」という珍しい真剣に出会う。それは大杉が何らかの方法で手に入れたらしいが、いったいどうやって。

剣道界のトップ争いが、妬み嫉みを生み、醜い殺人を生む。

比較的十津川が登場しない、(解説にも書いてあったが)宇都宮と智頭急行の社長が中心になり進む話であるが、試合の間合いの取り方や気合いのはき方など、実際にやったものならイメージがつく表現が多く、臨場感が響く一作。

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2016年07月19日

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