【感想・ネタバレ】ゴールドフィンチ 3のレビュー

あらすじ

天才家具修復師・ホービーのもとへと身を寄せたテオ。しかしかつての友との再会が、またもその運命を狂わせてゆく――「21世紀のディケンズ」と称された、ドナ・タート11年ぶりの大作。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

大学を卒業し、ホービーのところで骨董家具ディーラーとして働くようになったテオの巻。
骨董家具ディーラーの手腕を目覚めさせていくものの、テオの精神は常に綱渡り状態。
話が進むに連れて、テオは弱くなっていってるような気がする。
どんどん(精神的に)身動きができなくなっていくテオ。
自ら身動きできなくなるような選択をしていくテオ。
そんなテオに、次から次へといろんなことが起き、いろんなことが変わっていく。
もう止めたげてー!
いい加減、穏やかに暮らさせてあげてー!
と言いたくなる。

次の「ゴールドフィンチ」④は最終巻だ。
テオが幸せになってハッピーエンドでありますようにと、期待をこめて読み進む。
そのまま冒険の旅に出ちゃえよ!テオ!

0
2025年10月24日

Posted by ブクログ

舞台は8年後。テオは骨董商として歩みを始めるが、その商法はポッパーと違い詐欺まがい。それゆえにかつて高額な棚を売却した客とトラブルとなっていた。ロンドンに住むピッパはボーイフレンドを作っており、彼女への思いを通じないことにフラストレーションをつのらせる。そうした中で、テオは麻薬への依存度をますます深めていた。
ある日、アンディの兄プラットと街中で偶然出会う。彼からアンディとその父の死を知らされ、かつてお世話になったアンディの母バーバー氏を訪ねる。
その後、傷心のアンディの妹キッツィと婚約することで一時の安息を見出すが、それも所詮は世話になったアンディの母を安心させたいという互いの打算の結果によるものだった。キッツィはかつてテオをいじめていたトムとの付き合いを止めていなかった。
婚約者としてキッツィの友人との付き合いに疲れたテオは麻薬を求めて街をふらつくが、そこでラスベガス時代の悪友ボリスと再会する。ボリスから聞かされたのは、ごしきひわの絵を盗んだことに対する告白だった。
婚約パーティ中、ボリスから絵の在処について海外に急ぎ行くことに誘われ、テオは旅立っていった。

0
2025年11月02日

Posted by ブクログ

益々、テオが追い詰められた状況に
緊迫感が凄い。
ずっと嘘を重ねて生きてきたテオは
薬を飲まないと心の平穏が保たれない状態まで
来てしまった。
そこにかっての親友ボリスが現れ、驚愕の事実を
突きつけられる。
本当にあのテロ事件さえ無ければそして
あの指輪と美しい絵さえテオの人生に侵入
しなければテオは、真っ直ぐで純粋な母親に
導かれ平穏な人生だったかも知れない。

0
2021年08月24日

Posted by ブクログ

2014年度のピューリッツァー賞を受賞した傑作小説。ディケンズを読んでいるかのようにドラマティックかつスリリングなストーリーテリング。日本語版は全4冊という重厚長大な作品であるが、いざページを繰ればあっという間に読み終えてしまった、というのが実感。

物語はレンブラントの弟子であったカレル・ファブリティウスの傑作絵画「The Goldfinch(ごしきひわ)」から始まる。一匹の鳥が静かに佇む絵画を巡り、主人公の少年テオは母と共に訪れた美術館で爆発テロに遭遇し、命は助かるものの、最愛の母を亡くす。奇跡的に生還したテオは爆発によって息絶えようとしている謎の老人の指示に従って絵画を盗み出したところから、歯車は急速に回り出し・・・。

主人公であるテオの成長に従って、極めて魅力的な周辺人物が現れ、物語の舞台もニューヨーク、ラスベガス、アムステルダムと緊張感を増しながら様々に移り変わっていき、一時も読者を飽きさせない。作品のメッセージが何か、という形而上学的な問題はさておき、脳に直結するようなフィジカルなストーリーテリングの面白さが味わえる文学作品はそうそうない。

0
2018年07月08日

Posted by ブクログ

絵に関する出来事、事実が重苦しく深い部分に存在し、
会話と内省そしてそれらに付帯するディテールを丁寧に積み重ねた厚みのある描写で
細部こそ読みたい味わいたいストーリーが展開する。
いよいよ次は最終巻。

0
2016年09月14日

Posted by ブクログ

なんだろう。ノルマ的に読んでいる気がするが、途中で止めることはできない。心理描写が細かく、大量にあり、話が急展開するが、ここまで読んだのに勿体ないという思いと、やはり先が気になり、最後まで読み切りたい思いが強い。最後まで読んだ時に何が残るだろうか。

0
2022年01月29日

「小説」ランキング