【感想・ネタバレ】不平等の経済学のレビュー

あらすじ

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

1998年ノーベル経済学賞を受賞したインド出身のセン教授の主著の一つ。厚生経済学への批判から生まれたセンの「福祉の経済学」の理論を集大成した名著拡大版。
【主な内容】初版まえがき
拡大版まえがき
第1章 厚生経済学・功利主義・衡平性
第2章 不平等の測度
第3章 準順序としての不平等測度
第4章 勤労度・必要度・不平等度
補論 四半世紀後の『不平等の経済学』

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本書はアマルティア・センによる不平等の考え方を数理的アプローチも交えて比較的厳密に論じた本である。経済学における不平等の考え方を記した上で、それを徐々に拡張して議論している。
ひとえに不平等と言ってもさまざまなベクトルでさまざまな形態があり得るために、不平等の何が問題かを捕らえるためには多角的な分析が必要となってくることを、本書を通じて改めて認識した。本書が執筆されてから20年近く経っており、当時から現状は少し変化した部分があるが(たとえば実験経済学や行動経済学の台頭によって効用関数が測定可能になってきたり、幸福という概念が出てきたり、ピケティが新たな視点を導入したり、など)、本書で書かれている内容は現在不平等を考える際にも大いに重要な観点となるため、本書の内容を把握しておくことは重要である。また、本書で政治哲学との交わりについて、当然ながらロールズについては言及されていたが、コミュニタリアニズムなど今日的な政治哲学には当然言及されていないため、政治哲学との関係性については個人的に興味深いものとなった。

1
2016年08月27日

Posted by ブクログ

今一番有名な経済学者(というか思想家?)の一人ではないか。
シラバスにセン教授がどーたら書いてあったから、はるばる農学部まで行ったのになんか期待はずれだった。授業が。

0
2009年10月04日

「ビジネス・経済」ランキング