【感想・ネタバレ】すべての疲労は脳が原因のレビュー

あらすじ

疲労回復物質の存在が明らかになって以来、疲労に関する科学的調査が進んでいる。その結果、私たちが日常的に使う「体が疲れている」とは、実は「脳の疲労」にほかならないことがわかった。疲労のメカニズムとは何か、最新のエビデンスをもとに解説する。また、真に有効な疲労対策や乳酸、活性酸素、紫外線、睡眠との関係なども明らかにし、疲労解消の実践術を提示する。【目次】はじめに 疲労を科学することとは/第一章 疲労の原因は脳にあり/第二章 疲労の原因物質とは/第三章 日常的な疲労の原因はいびきにあった/第四章 科学で判明した脳疲労を改善する食事成分/第五章 「ゆらぎ」のある生活で脳疲労を軽減する/第六章 脳疲労を軽減するためにワーキングメモリを鍛える/あとがきにかえて

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ネタバレ

疲労の仕組みがよくわかった。どんなに疲れていても、前向きなフィードバックをもらうとやる気がでてくる。これは、疲れが脳=「自律神経の中枢」に起因するからと聞き、すごく納得。運動でも脳が一番疲れているというのは驚きだった。

脳を構成する神経細胞(ニューロン)が、情報を伝える仕組みが興味深かった。ニューロンは電気信号で情報(興奮)を伝えており、10万分の2㎜ほどの狭いすき間を隔てて接続している。このすき間を「シナプス」という。とあるTV番組のタイトルではないか。

電気信号が届くと、神経伝達物質(アセチルコリンやノルアドレナリン、セロトニン、ドーパミン、ギャバなど) がシナプスに分泌される。隣の神経細胞に広がり、伝達されていく。神経細胞の状態には活動状態(オン) か、休息状態(オフ) かしかなく、神経細胞がオフからオンへと移行するには、電気信号がある一定の「 閾値(限界値)」を超えることが条件。

「閾値」は、同じ神経細胞ばかりを使って疲れが溜まってくると上昇する。「閾値」を越えてしまうとなかなか元には戻らない。だから、疲れを感じる前に休息を取ることが大事。

目の疲れは、遠くを見たり、席を立って休憩をとろう。
よい睡眠を取るために、寝る前のPCやタブレットはやめよう。

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2025年04月04日

Posted by ブクログ

自分が疲労回復に良かれと思ってやっていたことが、かえって疲労を生むことだと知り驚いた。
分かりやすいが、まだ頭に入りきっていないので手元に置いて繰り返し読みたい本。

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2023年07月24日

Posted by ブクログ

【一口感想】
 「あなたが感じるその疲れのすべての原因は、カラダやアタマじゃなく自律神経疲れだ」

【3行要約】
 ・カラダを動かすだけでも脳をめちゃくちゃに使っており、疲れたと自覚させられるのはカラダの疲れではなく、自律神経の中枢の疲れ
 ・アタマの疲れをカラダの運動で回復・リフレッシュさせることはできない。
 ・ポイントは、イミダペプチドとクエン酸の摂取と6時間以上の睡眠

【所感】

最近やたら疲れることが多くて、原因が睡眠不足にあることはわかっているのだけれど睡眠を確保し続けるだけで本当にこの疲れが回復するのか、疑心暗鬼になっていたところに書店で見つけてしまい即購入してしまいました。

自分はこの本をよむまでカラダの疲れとアタマの疲れはまったく別モノだと思っていて、もっというと、カラダの疲れは疲労回復できる食べ物をとって安息状態になれば休むことができ、アタマの疲れはカラダを動かしたりストレス解消することでリフレッシュし、その上で十分に寝れば良いと考えていました。しかし、脳科学の医学博士でもある著者の 梶本 修身 さんは、これらのうち睡眠をとること以外のほぼすべてを否定しています。

この本の中には数多くの「驚き」が含まれていますが、私が特に驚いたのは

 長時間の活動後に最も疲れるのはカラダやアタマではなく「自律神経」である

ここにつきます。

●自律神経の疲労は活動限界の知らせ

自律神経は、24時間、秒単位で心臓や横隔膜、体温の維持管理といったあらゆる恒常性の維持のための司令を送り続けているそうですが、そもそもこの自律神経はあまりにも多忙であるために、他の機能、内臓や脳などに比べても極端に活動可能時間が短いんだそうです。
 
人間が疲れを感じるとき、本当に筋肉や脳が疲れたから疲れたと感じているのではなく、実は自律神経への負担が重なって活動限界が近づいてきたので「疲れた」という感覚が得られるよう自律神経が信号を送って、活動量を下げるようにしているのです。風邪をひいたときや熱が出たときにダルさを感じるのも、これらとまったく同じ機能によって生じているのだそうです。

つまりその時点では体力や脳力の限界を迎えてはおらず、むしろ「自律制御力」が限界を迎えていることになります。当然ですが、その状態で体力や脳力がまだ残っているからと無理に運動や頭脳労働を続けても、それらを制御するための自律神経が機能しないため、まったくパフォーマンスを出すことができないわけです。

●発達しすぎた脳がもたらす疑似麻薬

しかももっと恐ろしいことに、人間は大脳が発達しすぎたために自律神経の疲労を感じなくさせてしまうことがあるそうで(これを「疲労感のマスキング」と呼ぶ)、これが起きる条件がかなりありがちで、とても危ない。。。。

 1) 同じ作業をずっと繰り返す
 2) 集中力を高めて作業にとりくむ
 3) 幸福感や意欲、達成感を感じるような状態

1)などは同じ作業によって苦痛を感じないように疲労感のしきい値をからだが勝手に上げてしまうからだそうで、慣れてくるとなんとも感じなくなるのですがそれがとっても危ない。

また2)のように、よく集中力をたかめるためにコーヒーやカフェイン飲料を取得したり、音楽やアロマオイルなどで雰囲気を作って連続作業に臨む場合がありますがこれも危険。単純に自律神経からの信号をごまかして作業を続けさせているだけです。疲労度が高まると情報入力の90%を占める視界を減らして自律神経を保護しようとするらしく、ねむくなったりするのもこの一環だそうですが、特に自動車を運転しているときなどはこの視界狭窄はかなり危険で、疲れを感じたり眠くなってきたら短い時間、それこそ5分10分でもいいので休憩し、自律神経を回復させるのは非常に効果的とのこと。

そしてこの中でも特に注目すべきは3)で、過労死や過労による心身の障害を受けた人の多くが達成感や幸福感のようなものを感じていたそうで、いくら満足感があるからといって長時間労働を繰り返すことは、自ら寿命を縮めに行っているようなもの。達成感や幸福感はもはや麻薬と同じだというわけです。

●自律神経の疲れを防ぐには?

自律神経はありとあらゆる「不随意運動」に対してコントロールを行っており、その限界を超えて活動を続ければ当然自律神経が壊れて恒常機能が失われます。菌に対する耐性だったり、回復能力だったり、自然治癒に必要となる能力にも多大な影響を及ぼします。結果的に、ありとあらゆる成人病、がん、突然死のリスクを飛躍的に高めることになります。

ではこれらを防ぐためにどうすれば良いのか?

いくつもの内容が本書には書かれていますが、ざっくりまとめていうと、

  適切な食事(内容・質・時間)
   と
  適切な睡眠(環境・質・時刻)
   をとり、
  脳のサインを絶対に無視しないようにする

たったこれだけのことで疲れはたまらず病気にもなりにくいといった、それはそれはあまりにも当たり前の内容になります。

自律神経の疲労回復には特効薬的な栄養素があり、それの1つが「イミダペプチド」で、これは鳥の胸肉に多く含まれており、しかも持続性が非常に長く効果が高いようです。量としては1日100gで十分。

また即効性がある栄養素としては「クエン酸」があり、こちらは疲れの元を回復するというよりも自律神経の活動に必要となるエネルギーをミトコンドリアから産出するための触媒になるようです。こちらはレモン2個、黒酢大さじ1杯、梅干し2個のいずれかで十分とのこと。

睡眠に関しては取り立てて特筆すべき事は書いておらず、やはり6時間以上の睡眠が必要であることや、交感神経や副交感神経のコントロールが重要である点、また「いびき」が睡眠による自律神経の回復の大きな妨げになっている点に触れられています。横向きで寝続けることが最も回復につながるというのは驚きで、いびきや睡眠障害の影響がでている人の多くは仰向け寝をしている人なんだそうです。また、休息には眠ることがもちろん重要ですが、自律神経が外部からの情報入力や不必要な指令の出力を断つことで休まるということを考慮すれば、真っ暗で静かな部屋で目をつむり、横になってじっとしていればカラダは休まる、という昔の人の言い伝えはある意味正しい、ということになります。

●さいごに

本書の内容は、まとめてしまえばすごく当たり前のことしか書かれていないわけですがそれを科学的に裏付けをし、根拠のある数字とともに事実を知らされたことであらためて、「健康を維持するためには食事と睡眠が大切!」と気付かされました。

本書にはコレ以外にも、世の中の疲れやその回復に関しての俗説や都市伝説を徹底的に否定している内容が盛りだくさんであり、そちらも気になるようであれば本編を参照してみると良いと思います。
ちなみにこの本には続編の2もあるのですが、1が原理的な部分に注目した内容に対し、2は実践方法が書かれた内容になります。2つも原理のサマリが書かれているので、面倒なことをすっ飛ばして今すぐ実践したい人は、いきなり2から読んでも大丈夫と思います。

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2021年08月16日

Posted by ブクログ

自律神経が問題とは。
目の疲労も、もともと交感神経が優位の時は遠くを見るように、副交換神経が優位の時は近くを見るように人間は出来ているのに、デスクワークはその逆で交感神経優位の時に近くを長時間見るから、それは疲れるよ…。

質の良い睡眠には、こってり夕食を避け、就寝3時間前には食べ終わること。カフェイン含むコーヒーお茶コーラやチョコなども夜は避ける…ってこれ、うちの問題ある人全てやってるし。どうしたもんかな。

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2017年05月09日

Posted by ブクログ

自律神経を使うことも脳の疲労につながるので、熱い風呂に入ることは疲れる。
紫外線も疲れにつながる。
うなぎは冬が旬。
イミダペプチドとクエン酸を同時に摂る。イミダペプチドは鳥の胸肉。クエン酸はレモン。
ゆらぎが疲労回復につながる。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

実用書は読みにくいイメージでしたが、すらすらと分かりやすい文章でとても読みやすかったです。自律神経を休ませる行動を心がけようと思えたし、何をすればいいのか書かれていて良かった。ただ、全て文章で書かれているので、付箋など貼って読み返せるようにするのがいいと感じました。

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2023年12月23日

Posted by ブクログ

面白かった。
ゆらぎ(風とか)が大事という話が印象的。なるほど!
脳疲労について悩んでたから読んでよかった。

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2023年05月12日

Posted by ブクログ

過労死するのは人間だけ
前頭葉が発達し意欲や達成感で本来の疲労を隠してしまう
疲労は痛み、発熱と並んで人間の生態アラームの1つ。
飽きる、疲れる、眠くなるは脳疲労の3大サイン。
疲労は自律神経のダメージで起きる。
疲労が蓄積すると視野が狭くなる。
視覚から90%情報を得ているので脳の負荷を減らそうと周辺注意視野が狭くなる。

疲労は睡眠で回復できる。ただし良質な睡眠。

疲労は乳酸のせい→現在では複数の反証実験で誤りと判明

活性酸素の攻撃を最も受けるのはミトコンドリア
ミトコンドリアは細胞のエネルギーの製造元。
サングラスで紫外線による疲労を最小限に食い止められる
日焼けは目から紫外線が入るだけで炎症反応から疲労する

ヒトヘルペスウイルスは人が疲れると逃げ出そうと活性化するが、人が元気になると再び潜伏する。

疲労回復成分イミダペプチド(渡鳥、マグロ、カツオ)は細胞の酸化と損傷を抑える抗酸化作用がある。
イミダペプチドは鶏胸肉100gで200mgのイミダペプチド(1日あたり)を効果的に摂取可能。
ミトコンドリアがクエン酸回路でエネルギーを生み出すので、クエン酸も疲労回復効果がある。
イミダペプチドとクエン酸を共に取ると良い。

疲労に強い脳を作るにはワーキングメモリを鍛えると良い。鍛え方は①物事を多面的にみる事②多くの人と会話してコミュニケーションを交わす③世の中の色々な事に興味を持ち多趣味になる

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2019年11月30日

Posted by ブクログ

脳が疲れている 「デスクワークや車の運転はあまり体を動かしていないのに、どうして疲れを感じるのだろうか?」と以前から疑問でしたが、脳が疲れているのですね。納得しました。

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2025年12月09日

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疲労と回復のメカニズムが科学的に説明されている。カギは自律神経や活性酸素にあるらしい。

安静時や軽い運動を行っている時は、体内に十分にある酸素を用いて脂質をエネルギー源としている。強度の高い運動を始めると、酸素がなくても消費できる糖質をエネルギー源とし、その結果として乳酸が産生されるが、酸素が供給され出すとエネルギー源として利用されるもので、老廃物や疲労物質ではない。

自律神経の中枢である視床下部と前帯状回は、心臓や横隔膜などに指令を出し続けており、発汗も調整している。運動を始めると、心拍や呼吸、発汗を制御するための処理が増加して、脳の細胞で活性酸素が発生する。

活性酸素は、呼吸で取り入れた酸素が体内で変化したもので、他の物質から電子を奪う性質を持つ。人体には、活性酸素の作用を抑えるための抗酸化酵素が備えられているが、その防御力を上回る大量の活性酸素が発生すると、細胞や遺伝子を傷つける。特に、エネルギーを生み出すために酸素を用いるミトコンドリアは、活性酸素が生じやすく、その機能が低下するとエネルギー不足に陥る。また、細胞内の核酸は、分解と合成を繰り返す新陳代謝をしているが、運動をすると新陳代謝が活発になりすぎると、分解される過程で活性酸素が生じる。

脳内の神経細胞が活性酸素で酸化され、自律神経の機能が果たせなくなる脳疲労の状態となると、細胞内から老廃物が排出される。それがシグナルとなって血液中に疲労因子が増加し、眼窩前頭野に送られると、疲労感として自覚される。疲労因子に対しては、疲労回復因子が備わっており、疲労因子の性質を中和して抑制する。疲労回復因子は、疲労因子が少ない状態が長く続くと反応性が低下するため、日頃から運動することが必要。

疲れやストレスが長期化すると、副腎皮質からステロイドホルモンが分泌され、ホメオスタシスを乱す抵抗をやめて、なすがままに任せるようにする。ステロイドホルモンは、大量に分泌されると血管を老化させて動脈硬化のリスクを高める。また、インスリンの効き目が悪くなるインスリン抵抗性を引き起こすため、肥満、糖尿病、高血圧などの生活習慣病にかかりやすくなる。

栄養ドリンク、ニンニク料理、ウナギ、焼肉は、疲労対策として科学的に認められていない。ビタミンA,C,Eやポリフェノールには抗酸化作用があるが、持続力が弱く、疲労回復の効果はない。抗酸化作用があるイミダゾールジペプチドには抗疲労作用が認められ、鳥の胸筋や魚の尾びれに近い筋肉に多い。イミダペプチドによる疲労回復効果は、鶏の胸肉を1日100g摂ることで得られる。

クエン酸もクエン酸回路を活性化することによる抗疲労作用が認められる。レモンやグレープフルーツなどの柑橘類、酢、梅干しなどに多く含まれる。ただし、活性酸素による酸化ストレスは取り除くことはできない。

青葉アルコールや青葉アルデヒドの香りも抗疲労効果が科学的に確かめられている。緑茶に含まれる。

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2018年10月31日

Posted by ブクログ

身体の疲労を感じても筋肉等に損傷等はない(乳酸菌は疲労物質ではない)、脳が疲れを感じているだけである、といった内容の本。
脳疲労を軽減する方法を食品や生活習慣などから提案している。

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2017年10月20日

Posted by ブクログ

文字通り、疲労の原因は脳が大部分を占めているということを説いた一冊。

自律神経が弱く疲労を感じやすい自分にとってはとても勉強になった。

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2017年08月07日

Posted by ブクログ

疲労とは筋肉など抹消組織で知覚されるものではなく、自律神経、則ち脳が疲れているのである、という梶本先生の本。
その主張には賛同するものの、後半で自分の病院の宣伝に移るところには違和感があった。なので、この病院に行ってみてからレビューを書いてみようと思った。

新橋駅前の雑居ビルにあるその病院は、真新しく小綺麗で、従業員が多い。だから診察の前に尿検査に血圧に自律神経テストと、いろいろ検査をしてくれる。問診に頼らないこのスタンスは、なかなかのもの。

そして投薬にも頼らないのがもう一つのスタンスだが、それ以外の治療法となるとCPAPしかない。結局、睡眠時無呼吸症の検査を予約して本日の診察は終了。

やはり、きちんと寝るのが一番だが、病院の力で治すのは難しい。本人の自覚がまず大事だけど、自分に気づかせてくれたのはこの本なのかもしれない。

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2017年03月10日

Posted by ブクログ

200ページ無いので、表現が柔らかいため専門的だがスラスラ読める。姿勢を長時間維持すると疲れるとか、お酒が睡眠に良くないとか、温泉は疲れるとか、この辺の話は常識の範疇というか実感として聞くまでも無いというのと、じゃあ疲労に強くなるには、森林浴でゆらぎを。あるいはワーキングメモリの強化という結論。ワーキングメモリは分かるが、ゆらぎとは…明解に記載がなく、科学的に良く分からなかった。

それでも、加齢から脳疲労が起こるプロセスは肌の日焼けに置き換えてみるとイメージしやすい、脳疲労が蓄積すると回復が難しくなり、酸化ストレスによって脳の老化を進めることになる、など疲労回復に最も効果的だと言うエビデンスが得られたのはイミダペプチドと言う成分。鶏肉の胸肉。など、有益な知識も多かった。

お酒はストレス解消になるが、寧ろ、疲労感の方が大きく、睡眠にも良くないというのは最近、よくそう思う。ただ、発散系の娯楽の類は短期に疲労を伴うが、ストレスの緩和にはなる。ストレスそのものが疲労源ならば、その大元を解消する事に意味はあるのかどうか。娯楽当日や翌日は疲労感があるが、その後の心理的な面からの影響を知りたいとも思った。アルコールは別の身体作用があるから一概に言えないが、温泉旅行など、短期に疲れたとしても、ストレスを発散している方が、長期には健康的な気はする。

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2022年10月06日

Posted by ブクログ

裏付けのある話は信じられそうだが、そうでない話は微妙かな。
最後のほうの、森林浴などのゆらぎが大事とか。

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

疲れているのは、脳というか自律神経らしい。そして自律神経にダメージを与えるのが活性酸素だとか。さらに自律神経が活性酸素で酸化されると疲労因子FFというたんぱく質が増加し、疲労感を感じさせるのだそう。その因子の増加に合わせ今度は疲労回復因子FRを発生させ、機能を回復させる仕組みが備わっているが、加齢等によってFRの反応性は低下する。その反応性を高める具体的なメソッドが紹介されていた。
①睡眠。睡眠時無呼吸は睡眠の質を低下させる。そのためにCPAP(睡眠中空気を気道に送り込む装置)の利用が推奨されている。
②食事。最近話題のイミダペプチドが紹介されている。
③生活にゆらぎを取り入れる。自然光に近い照明にしたり、同じ姿勢で長時間過ごさないなど。

併せて読みたい
「睡眠専門医が考案した いびきを自分で治す方法」白濱龍太郎著 アスコム

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2021年12月20日

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題名に惹かれてジャケ買い。
ざっくりいうと、脳疲労のメカニズムとそれの対処方法が書かれている。

・やはり睡眠が結局最強だということ。頑張って寝よう。
場合によっては睡眠時無呼吸症候群の対策として、CPAPはやっても良いかも。
・あとは、鶏肉も最強だな。トリプトファンもあるし、今回初めて知った最強抗酸化物質イミダペプチドがあると。
・あとは揺らぎか。自然のゆらぎが重要というのは、なるほど合点がいった。ずっと同じだとしんどい。
・脳の記憶の種類も結構ええ気付き。「エピソード記憶」「意味記憶」「手続き記憶」ね。

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2021年05月29日

Posted by ブクログ

科学的な面から疲労とどう向き合うかをよく考えた。これから中3日の試合が続いていく中でどうやって毎試合良いパフォーマンスをしていくのかを考えたときに、すごく重要になる。
地球の動きに合わせたサーカディアン・リズムで生活すること。睡眠をしっかりととること。今の自分の生活で少しずつ乱れてきているところも再確認できた。
そして、大事なのは自分の体が出している疲労のサインを感じること。
疲れているように見えると言われるのもサインなのかもしれない。プロで成長していくためにどう疲労と戦っていくか。その心構えができた。

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2020年10月16日

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ちょっと期待していたものと違ってましたかねぇ〜イビキだとか睡眠だとかじゃなくて、本当に知りたかったことが全然出てこなくて残念でした…

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2020年04月22日

Posted by ブクログ

疲労は身体的なものではなく、脳が認識するものである。

乳酸の増加=疲労ではない。乳酸は結果として溜まっているだけ。

イミダペプチドが抗疲労作用を持っている。
このイミダペプチドは鳥の胸肉、魚の尾びれなど抗酸化が必要な部位(よく動かしている)に蓄積されている。
鳥の胸肉100gで200mgとるのが良い。
サプリメントでも良い。

BCAAとトリプトファンの受容体は同じ。
脳内でセロトニンを作るためにトリプトファンが用いられるが、BCAAが多いと競合してしまう。

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2019年08月11日

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面白かったし、肉体疲労が意外とないということは驚いた。途中なんの宣伝を読んでいるんだろうと思うほど極端に振り切った細かい製品の話になるけど、それはそれとして、あちこちで見かけた科学的な疲労回復法の総合感ある内容。
文章のせいなのか、若干読みにくかったようで時間がかかった。

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2019年07月17日

Posted by ブクログ

なんとなく本屋の新書コーナーで見つけた本。前々から能についての本を読みたいと思っていてやっと買えた。
疲れの原因っていうところが日常生活に役立ちそうだなと思って。

事務の仕事を始めたばかりで、すごく頭痛くなったり休みの日は無気力になったりしていた。だから、この本を読んで、何か手がかりにならないかと考えてました。

読んでみると、睡眠の質って大事だよね。みたいな当たり前の事も書いてあったけど、疲労に強い脳を作るっていう最後のまとめ項目がグッときました。認知症予防にも繋がるお話。

「ものごとを多面的に見る」ってなかなか難しいかも。
そのために日記をつけてみようかなと思い、日記も続けています。
「色んな人と話をする」ことは私にとっては難しい。人間関係は広くよりも狭く深くタイプなので。

でも、脳にあらゆる新しい刺激を与えることが大事なのかなぁと思って、この本を読んでから読書を積極的にするようになりました。アウトプットもできるようになりたいな。

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2019年06月08日

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「脳は疲れない」なんて本があったと思うけど、それとの整合性はどうなんだろう?

勉強になる本ではあるが、本書の提唱する疲れない生活をしようと思うと、ほとんど何もできないのではないかという気はする。

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2018年05月09日

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ネタバレ

本書で扱うのは「腕立て伏せを200回やって腕が疲れた!」というような疲労のことではなく、どちらかというと、「今日は次から次へと仕事が舞い込んでもうくたくただ」と言うような精神的な疲労がメインんだと思っておいた方が良い。そもそも、体を酷使して疲れる、と言う場合、最終的に疲れを”感じる”のは脳なんだから、そりゃぁ疲労の原因は脳でしょ、ってことになる。当然。本書の主張は、疲れた~と脳(大脳)が感じる疲れの元は自律神経の”疲れ”であり、それは脳神経細胞がはたらく際に活性酸素に曝されることでだんだん反応(シナプスでの信号伝達)が鈍くなることが原因だ、というようなもの。で、結局、その自律神経が疲れる大きな原因は、良い睡眠が取れていないこと、となっている。良い睡眠が疲れを回復するのに重要だというのは昔から誰でもわかっていることだと思いますが。活動すれば(脳が)疲れる、良い睡眠で(脳を)休ませて回復する・・当前です。まぁ、疲労は脳で感じるものなのだということを理解していくことは重要だと感じた。例えば、栄養ドリンクのようなものを飲んで元気になるのは疲れの原因が無くなったのではなくて、栄養ドリンクに含まれるカフェインのような成分で脳を麻痺させて疲れを感じさせなくしているだけであるらしい。さらに、仕事が楽しくて集中しているほど脳内麻薬が分泌され、長時間でも疲れを感じないで仕事が続けられるらしい(俗に言うフロー状態でしょう)。過労死になる人の自分で率先して長時間労働している場合も多いようで、日本人の多くは確かにこのような状態で過労に陥っているような気がする。要は、(脳が)疲れを感じるというのは「これ以上無理したら体が壊れるぞ」という体からの警告なのだから、栄養ドリンクなどでごまかして働き続けるのではなく休もうということでしょう。
本書は、著者が参加した研究プロジェクトの成果を一般向けに新書で紹介した内容なんです。疲労大国日本において、疲れを客観的に数値化する方法を確立し、過労死に繋がるような疲労を減らしていくために研究を進め警鐘を鳴らしていくることは重要だと思います。ただ著者が自慢たらしく「私が・・」「我々が・・」「私の・・・」という文章が頻繁に出てくるのがちょっと鼻につきます。そして、これらの研究成果を利用して著者が個人的に病院を開院し、新書でそれを宣伝しているというのもどうなのかとも思う。

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2017年10月12日

Posted by ブクログ

神戸医療大学のセミナーに参加してきました
講師は、大阪市大の梶本先生です
メディアに出演が多いせいか聴衆に分かりやすいお話で楽しく拝聴しました
一般に言われている疲労回復に関する事が根拠のないことだったり、するんですよね
事前に著書を読んでいなかったら、ショックが大きかったかも(^^;

自分は、睡眠が少ない方で気にしているのですが、元気に過ごせているので足りているのかなぁ?
それとも、充実しているようで麻痺しているとか??

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2017年10月05日

Posted by ブクログ

くたくただと思っても、実は体はたいしてつかれていなく、自律神経を使いすぎ、脳が疲れているということを書いている本。

なんとなく自分は実感できる。

良い睡眠をとることが大事とのことで、
サプリとしてイミダペプチドのことが絶賛されていたが、試してみる価値があるか否か、迷い中。。。。

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2017年09月03日

Posted by ブクログ

運動時に最も疲れるのは筋肉ではなく脳である、というエビデンスが新鮮だった。

飽きる、疲れる、眠くなる、のシグナルを無視していると次には「視野が狭くなる」がやってくるとのこと。
車の運転でこれらは相当怖いですね。

例えば3時間ぶっ通して運転して15分休むより、1時間運転して5分の休憩を3回繰り返すなど、
こまめに休憩をとりながら運転する方が同じ休憩時間でぶっ通して運転するよりも疲労の回復は早いそうなので、気をつけようと思いました。


一方で、脳疲労を予防しよう、という観点で
・ランナーズハイは危険
・休日に1、2泊で温泉旅行は疲労のもと
→温泉に浸かるなら38〜40度の少しぬるめのお湯に10分以内を目安に半身浴、旅程には余裕を持って

などという提言は、確かにそれは正しいんだろうけど、じゃあ脳疲労をなくすためにマラソン走っちゃいけないのか、熱いお湯にどっぷり浸かっちゃいけないのか、ということになってきて、人生のクオリティオブライフの中で何を優先するかは難しいと感じました。

知識を適度に知りつつ、有効活用しつつ、生きたいようにやりたいように、楽しい毎日を送りたいものです。

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2017年05月16日

Posted by ブクログ

疲労因子FFと疲労回復因子FRの関係がわかって興味深かった。
疲労を感じると疲労回復因子FFが働き始めるわけだが、普段、あまり疲れることや体を動かすことをしていない人は、突然に大きな疲労を感じてもうまく疲労回復因子FRが働いていくれずに疲労が一気に蓄積され健康リスクが高まるというもの。
睡眠時間との関係性もこの因子にあり、個人差があることを学んだ。

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2017年05月16日

Posted by ブクログ

参考になった。
十分睡眠を取ることしか、疲労は回復出来ない。
飽きたら一旦止める。疲れたら休む。続けてやらない。
休日は、自宅でゆっくり。ソファで横になる。
鳩の胸肉を食べる。
急にやれ慣れない運動、仕事をしない。

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2017年05月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鶏の胸肉って、もも肉に比べると安くて良いと思ったのですが、パサパサしていて美味しくないですねヾ(- -;)でも、怪しいサプリメントを飲むより良いので、積極的に食べるようにしたいと思います。

 疲労の原因を知り、疲労を最小限に食い止め、疲労を解消したい。という気持ちから手に取った。人は、脳のひとつの神経細胞を繰り返し使っていると、その部分が「酸化ストレス」によって疲弊することがわかっており、脳が疲れたとき、体の疲労を感じる。疲労を放置すると、免疫力が低下したり、生活習慣病の発症リスクも高まるらしい。むしろ楽しく仕事をしているときほど過労死のリスクが高く、ランナーズ・ハイの状態は、たいへん危険と言えるそうだ。脳疲労を改善する食事成分として鶏の胸肉に多く含まれているイミダペプチドが紹介されている。

 運動が激しくなると「脳の自律神経の中枢」での処理が増加し、脳の細胞で活性酸素が発生してさびつき、本来の自律神経の機能が果たせなくなります。これが脳で「疲労」が生じている状態、つまり「脳疲労」です。ヒトは、そのときに「体が疲れた」というシグナルを眼窩前頭前野に送り「疲労感」として自覚するそうです(^^ゞ

 疲労やストレスの蓄積は、免疫力を低下させ、生活習慣病の発症リスクを高める。仕事も自動車の運転も「飽きた」と感じる前に早めに休息をとると「閾値」は低めの状態でキープされ、の意全体のパフォーマンスの低下を未然に防ぐことが可能。とのことです。

 回復しないままに脳疲労が蓄積すると脳は老化し、老化した神経細胞が増えると認知機能の低下をまねきます。脳の急な老化を防ぎ、高齢になっても認知機能を保っておくには、毎日の生活で脳疲労を溜めない工夫が必要だといえます。とのこと。

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2017年03月26日

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