【感想・ネタバレ】知識ゼロからの行動経済学入門のレビュー

あらすじ

なぜ、行列を見ると並びたくなるのか? なぜ、ボーナスはいつも少ないと感じるのか?
行動経済学で、人間の不合理な行動の秘密が解ける!

人は「できるだけ安く買おうとし、できるだけ高く売ろうとしているはずだ」と考えてきました。
ところが私たちは普段の生活においても、そのように単純な動機で動いているわけではなく、たとえば、より高価なものを買ったり、本来なら自分のためにならない行動をしたりすることは日常茶飯事です。
こうした人間の特性や心理を経済学の中に織り込み、人間行動から経済現象や経済問題を読み解いていく行動経済学。
本書は、基礎から学べて、人間の行動の面白さがあらためてよくわかる、行動経済学の入門書です。

もくじ
序章 経済を解く鍵は人間行動にある
●行列があるとつい並んでしまう人間心理 ほか
第1章 人はなぜ「最善の行動」を選ばないのか ~認知的節約による不合理行動
●人は心のダメージが小さい選択をする〈後悔回避〉 ほか
第2章 お金がたまらないのはなぜか ~本能的な評価による不合理行動
●自動車購入時にカーナビも買ってしまう理由 ほか
第3章 目先の誘惑に勝てないのはなぜか ~近視眼的な本能による不合理行動
●成功するまでやめられないコミットメントの弊害 ほか
第4章 なぜ成功できないのか ~不確実性による不合理行動
●当たりそうな宝くじの番号は?〈確率認識の誤り〉 ほか
第5章 賢い選択ができないのはなぜ? ~理性の限界による不合理行動
●どちらが得かわからなくなる〈貨幣錯覚〉 ほか
第6章 利他的行動を選ぶ理由~ゲーム理論と行動経済学
●共感や思いやりに欠けるのは「合理的な愚か者」 ほか
第7章 行動経済学が「常識」を変える
●ヒットゲームに見られる共通点とは? ほか

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

本の体裁だけ見るとやっつけ仕事のように見えるが、読んでみると、行動経済学が何を目指しているか、初学者にきちんと伝えようとしていることがわかる。130頁にある「世の中にはルールの異なる2つの世界が共存しているのです。集団生活に軸足を置く人は利他的な行動を取りやすく、ビジネスに軸足を置く人は無意識のうちに利己的な行動をしているのです。」というフレーズが、マルクス・ガブリエルのいう、私たちの生きる場はいくつもの異なる世界のレイヤーでしかありえないという考え方と重なった。行動経済学とは、そうした異なる世界のレイヤーが生み出す様々な問題をミクロな視点で考えていく学問なのだろう。

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2023年02月23日

Posted by ブクログ

図解ありでわかりやすく説明していた。入門編ということで人間の心理、行動パターンが理解しやすいようになっていた。常識、固定概念を疑い正していくために必要な情報がすべてとは言わないけど詰まっていると思います

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2021年03月27日

Posted by ブクログ

2020.55

深めに関わらせて頂いてる教授の本。
・心理学的アプローチの経済学。不合理行動。
・得するよりも損をしたくない。
・代表性ヒューリスティック

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2020年10月13日

Posted by ブクログ

ビギナー向けに必要十分にまとまっている良書。この本から読んで、大枠理解して専門的な本に進んでいけば良い。

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2020年03月29日

Posted by ブクログ

行動経済学について、「行列があるとつい並んでしまう人間心理」「自動車購入時にカーナビも買ってしまう理由」など身近な行動を実例として、マンガ形式や図式を用いて解説されており、とても分かりやすく簡潔にまとめられています。
経済学を知らない方でも、親しみやすい内容になっているため、行動経済学について学びたい方にオススメかと思います。

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2020年01月10日

Posted by ブクログ

人が、伝統的な経済学では説明できない、非合理的な行動を取るのはなぜか。経済学と心理学が融合した理論。

認知的不協和=酸っぱいブドウ
現状維持バイアス
プロスペクト理論
利他的行動
囚人のジレンマ

etc…の説明

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2017年09月10日

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