あらすじ
老若男女を問わず、多くの人が語学を学び始めている。英語だけでなく、さまざまな言語に関心が拡がっている。そして、そうした人たちの多くが、外国語を習得したのち、それを仕事に生かしたいと考えている。しかし、実際に語学力を仕事に結びつけていくには、どのような方法があるのだろうか。本書は、通訳や翻訳家といった代表的な職業だけでなく、初心者向けに、何のために語学を学ぶのか、学んだ語学をどう仕事に生かすのかについて、指針を与える。【目次】はじめに/一 語学力を生かす三つの道/二 語学スペシャリストの三つのタイプ/三 語学エキスパートになるための資質/四 分野別キャリアアップ戦略/五 現状分析~いまなにをすべきか/六 語学専門家になるための勉強法/七 語学学習メソッドの種類と特徴/八 各国語翻訳市場概観/九 プロモーション戦略~いかに仕事を獲得するか/十 ケーススタディ~語学で身を立てている人々の実際/十一 FAQ~頻繁に受ける質問
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Posted by ブクログ
「コミュニケーション文法」p85
【言語学習のプログラム】p102~107
①文法体系の把握(30~40時間)
②平易な現代文の精読
③作文(和文外国語訳)演習
④会話練習(独習)→パターン・プラクティス
⑤外国人との会話練習
⑥ダイレクトメソッドを導入しての専門分野の学習
【話す力をアップさせる学習法】p114-115
日常よく使う慣用表現、つなぎ言葉、あいづちなどは気合を入れて丸暗記する。このために録音時間30分ぐらいの会話例の音声教材を、ぼろぼろになるまで聞き尽くす。
「漆塗り学習法」:やりたいときにやりたいだけやり、やりたくないときはやらない」
Posted by ブクログ
・語学力を生かした仕事をする(12)
①語学の専門家になる(スペシャリスト・コース)
②会社に勤めて組織の中で語学力を武器にする(ビジネスマン・コース)
③語学力を武器にして自分でビジネスを開く(起業家コース)
・語学スペシャリストの3つのタイプ(17)
①翻訳系の仕事:出版(文芸)翻訳、産業翻訳
-語学の素質(センス)
-翻訳家としてやっていくのに必要な雑学知識
-日本語の文章表現力
②通訳系の仕事
③語学教師の仕事
・翻訳家に必要な素質(32)
-当該の国に関するあらゆる知識
-一般的に家で本を読んだり音楽を聴いたりするのが好きな人
-ちょっとわからないことがあるとすぐに辞書や百科事典を引きたくなるような、好奇心が強く生真面目な性格の人
・分野別キャリアアップ戦略:産業翻訳家(43)
-自分で営業活動をして仕事をとるか、エージェントに登録してそこから仕事をもらうか、どちらかに方向性を決める。その後は営業あるのみ
-語学力が不完全なのか、日本語の訳文が稚拙なのか、専門用語や各分野に特有の文体になっていないのか、ドキュメントの内容についての知識が貧しいのかなど、自分に欠けている部分を明確に知ることが必要
・あくまでビジネスであるということを忘れず、常に現代の社会の動きに関心をもち、パソコンなどが操れる人(69)
・投資するべきツール(82)
-パソコンとインターネット、ソフト
-辞典類:権威ある、最も通事的な語学辞典(英和等)、語彙が多く載っている大辞典、その言語専門の辞典類を最低2冊、経済・商業系と、理工系の専門用語辞典の2冊。英語・仏語あたりだと、業界ごとに辞典がたくさん出ている。
-権威ある詳しい決定版の文法書
・語学センスは磨けるか(85)
①意味の範囲の比較と対応
②同一の言葉におけるイメージのずれ
③表現の慣用の違いによる「発想転換文」
・いかに仕事を獲得するか(137)
-履歴書は300件ぐらい送る(140)
-履歴書、職務経歴書、資格、第二外国語の知識、翻訳サンプル(146)
-人脈の重要性(148)
・語学力があるのに仕事を失っていく人(152)
-納期を守らない人
-手抜きをする人(訳抜けがあったり、原稿の処理が不親切だったりする)
-自分の実力に対して謙虚でない人
・自分の実力とウィークポイントを客観的に知る(156)
・利益構造を明確にする:入ってくる金は半額だと思い、出て行く金は倍だと思え(157)
・自分に欠けている能力(ウィークポイント)どうやって克服するか:外注化(158)
・事業計画書とスケジュール表をつくる(158)
・提携先との交渉、条件の取り決め(159)
・業務展開の方向性を決めておく:「狭く深く」(か「浅く広く」)(160)
・商品開発、業務管理のシステムを確立し、営業活動を開始する(161)