【感想・ネタバレ】仏教と日本人のレビュー

あらすじ

水子地蔵、閻魔が死者を裁く地獄、妻帯する僧侶、神仏の併用、そしてお葬式……インドに発し中国を経て伝来した仏教は、わが国独特のすがたに変容し、定着した。こうして日本人の心情に深く根ざした仏教は、では、どのような民族的精神風土の上に受け容れられたのか。また、仏教とふれることで、日本人の宗教意識にどのような変化が生まれたのか。日本文化のはらむ「業」、その光と影を透徹した思惟で見定める一冊。

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Posted by ブクログ

[ 内容 ]
水子地蔵、閻魔が死者を裁く地獄、妻帯する僧侶、神仏の併用、そしてお葬式…インドに発し中国を経て伝来した仏教は、わが国独特のすがたに変容し、定着した。
こうして日本人の心情に深く根ざした仏教は、では、どのような民族的精神風土の上に受け容れられたのか。
また、仏教とふれることで、日本人の宗教意識にどのような変化が生まれたのか。
日本文化のはらむ「業」、その光と影を透徹した思惟で見定める一冊。

[ 目次 ]
第1章 地蔵の頭はなぜ丸い
第2章 「地獄」はいつの間にか「極楽」に
第3章 日本の僧侶はなぜ肉食妻帯なのか
第4章 日本人に親しい仏たち
第5章 神さま仏さま
第6章 葬式仏教

[ POP ]


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[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2014年10月27日

Posted by ブクログ

日本の仏教が、伝統的な自然信仰とのかかわりのなかで、どのように変容し、現在のかたちになっていったのかということを論じている本です。

民俗学における「異界」の観念にもとづいて地蔵信仰の意味を読み解き、僧侶の肉食妻帯において日本人の宗教へのかかわりを考察します。また、地獄の観念や葬式仏教などのテーマにかんしても、仏教の本来の思想からの逸脱と思える日本の信仰のありかたをしりぞけるのではなく、日本に土着の宗教的関心とつながっていることを明らかにしています。

おおむね本書の議論は、五来重や高取正男の宗教民俗学の成果に依拠しているようですが、単にそれらの研究を紹介するのではなく、現代の日本人の信仰のありかたを特定の仏教思想に依拠して裁断することなく、そこに生きている信仰のかたちをありのままに見てとろうとする著者のスタンスに、共感をおぼえました。

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2019年03月10日

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