【感想・ネタバレ】日本全国因縁のライバル対決44のレビュー

あらすじ

『あまちゃん』や「マイルドヤンキー」に代表される、「地元愛」。しかし、郷土を愛するがあまり、他県や他地域への強烈な対抗意識が生まれることも。人はつい地元のことになると、「絶対うちのほうが都会」「いや、うちのほうが東京に近いから都会」、はたまた「うちは京都の荘園があった」、さらには「スタバもタリーズもうちのほうが数が多い!」「妖怪の数ならうちが圧勝!」などなど、他人からしたらどーでもいいことに熱くなってしまうのです。本書では、巷伝わる、どうもうまくいっていない県や市町村同士のバトルを、面白おかしく書いてみました。読んだらきっと、地元に帰りたくなるはずですよ。

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Posted by ブクログ

「富山市×高岡市」。人口42万×18万。県庁所在地である富山市と何を張り合うのか。どこがライバルなのか、とも思うが、高岡市民に言わせれば、かつて越中国の中心は高岡。国府も置かれていたというプライドがあるという。高岡市には富山県最大のショッピングセンターイオンモールがあり、富山市民がこぞって買い物に来るのが優越意識をくすぐっているとのこと。また、高岡市民は市外への買い物は富山市ではなく、わざわざ遠い隣県の金沢市へ行く。富山市の発展を快く思えない発想がそうさせるのだそうだ。おかしすぎる。
全国44自治体の対決は、実相を語りながら、それぞれの街のいじましい人間の心理を掬いあげている。人間臭さがライバル対決に不思議なコミカルさ醸す。読み物として絶妙な味付けを添えており飽きさせない。

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2015年10月09日

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