あらすじ
※電子限定版には描き下ろし『弁丸くん着ぐるみ七変化』も収録!のちの世に名将・真田幸村として知られる弁丸くんは父の女性問題、兄の生真面目っぷり、姉の被害妄想に動じることなく毎日野山をかけまわる6歳の男の子。さあ今日もお供のサルを連れて探検へ!
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Posted by ブクログ
いきなりの極論でお勧めするが、東村アキコ先生の『雪花の虎』と、柳原満月先生の『軍神ちゃんとよばないで』の、上杉謙信女性説、このテーマ被りが笑って許せる漫画読みは、この『のちの真田幸村である』も楽しく読める
少なくとも、重野なおき先生の『真田魂』を読んでから、こちらを読んだ私は十分に楽しめた、それこそ、感想を書きたいキモチが湧くくらいに
漫画家だって人間だ、好きな物、描きたいテーマが重なっちゃうコトはあるだろう。別にイイと思うのは、素人考えかも知れないが、漫画読みとしちゃ、テーマがダブっていても、どっちも面白けりゃ気にはしない
この作品がつまらなけりゃ、ケチョンケチョンにしてるトコだが、こんだけ質が高いと、「パクリ」と詰るのは、逆に自分の漫画読みとしてのプライドを損なうだけだろう。いくら、私でも、それくらいの節度は守れる
へにゃっとした絵柄が、今後、英雄となる事が決定づけられている真田幸村の幼少時の可愛さを引き出している
一本ごとの起承転結もしっかりしているので、一話のテンポが良く、ストーリーが頭にすんなり入ってくるトコもいい
真田家の内情をコミカルに描きながらも、史実の出来事もちゃんと押さえているので、日本史に対する興味も少なからず生じるだろう
今後、活発過ぎな弁丸が、どんな育ち方をして行くのか、信長や謙信などが登場するのか、そして、十勇士がどんなキャラになるのか、色々と楽しみだ
しかし、一つ不安があるとしたら、真田先生が重野先生の『真田魂』と内容が似ちゃったことにプレッシャーを覚えて、作品の良さを失ってしまう事だ
一ファンとしちゃ、重野先生は、そんな事は気にしない、と思う。むしろ、「なるほど、面白い描き方だな」と感心し、新しい才能に刺激されて、ますます、自身の作品を面白くする糧にするだろう・・・と言うか、重野先生には、それくらいの度量は持っていてほしいな、と思ってたり
この台詞を引用に選んだのは、実に武田信玄らしいものだから。自分が何故、相手に勝ちたいのか、自分を見つめ直し、対話をしてこそ勝機が見える