【感想・ネタバレ】愛しい指先のレビュー

あらすじ

由緒ある名家の跡取りとして生まれながら、同性しか愛せないことを父に認められず、勘当同然で家を出た一ノ瀬理人。細やかな気配りと洗練されたセンスでネイルアートを仕事にする理人は二十六歳で独立し自分の店を持つまでになった。開店の翌年、順調に店を営む理人は、高校時代の同級生・長谷川哉也と再会する。哉也は、当時理人が淡い恋心を抱きながら、それを実らせることなく苦い別れ方をした相手だった。当時と変わらず溌剌とした魅力に溢れ、大人らしい貫禄と精悍さを纏った哉也に、理人は再び胸をときめかせる。つらい過去の恋から、もう人を好きにならないと決めていた理人だが、優しく自分を甘やかす哉也に、再び惹かれていくのを止められず……。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。

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10年ぶりの再会
一度は傷つけて手を拒んでしまったけれど、忘れられなかった
心のなかに住んだまま
しかし、ストーカーの婚約者はひど過ぎました
どこへいった?
これからも幸せにいてほしいです

#胸キュン #切ない

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

名家からの家出後に自力で人生を切り拓き、ネイルサロンのオーナーになった一ノ瀬理人。高校時代に好きだった同級生・長谷川哉也への想いを断てないまま生きていた彼の前に、哉也が突然現れます。
過去の苦い記憶が邪魔をして素直になれない理人と、そんな彼に気さくに接する哉也。超一流ホテルのCEOを父に持つ御曹司で、実力も容姿も兼ね備えている哉也の、大人の男性ならではの配慮や強引さがとにかくイイんです!

諦めきれなかった恋が再び動き始め、2人の想いがどんどん加速していく様子は必見。かつて、臆病さと不器用さゆえに自ら哉也を失う事になってしまった理人ですが、再会の果てにまたもや大事な事から逃げようとします。もどかしさでいっぱいになりますがその分、10年越しの恋をようやく実らせる事ができたくだりの幸せ感はハンパない!!

晴れて結ばれた後にはひと波乱あるのですが、正面から向き合って乗り越えようとする彼らの姿に、10年前とは違う成長の証を見てとれて感無量でした。
やがて彼らが迎えた結末は、読み手の心に鮮やかな印象を残す事でしょう。時を隔てて再出発した恋と、社会人もののリアリティーを存分に味わえる、掛け値なしの秀作です!

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2015年07月05日

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