あらすじ
かつて財界や政界における強固で閉鎖的な金と人のつながりを人脈と呼んだ。だが、ウェブ化、グローバル化により人、モノ、金の動きが激変。その意味は大きく変わった。誰も知らない情報、新しい価値観を提供する人こそが現代の人脈であり、地位や肩書きのないあなたにも富をもたらす源泉となるのだ。単なる「知人の束」を「人脈」に変えるポイントは「信頼」。確かな信用が人を呼び、人が情報と金を呼ぶ仕組みのつくり方を伝授する。
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Posted by ブクログ
柴田英寿さんとは『「お先に失礼!」する技術』という著書で出逢った。私より9歳も若いのに、なんて凄い人だろうと思った。柴田さんは、ホットな速球投手ではなく、経験に裏付けられたクールな技巧派だと思う。しかし、そのテクニックは、決して合理的な計算だけに支えられているものではなく、むしろ人へ愛情から生まれたもののような気がする。
この本のタイトルは「金のなる人脈」などと『「お先に失礼!」する技術』を知らなければ(よっぽど欲深い人でもないかぎり)、手に取るもの嫌になってしまうようなものだが、柴田さんを知っている私は、迷わずレジに向かった。予想通り内容は期待を裏切らないもので、爽やかであるが、コクがあった。
間口は狭くないが、柴田さんの仰りたいことを本当に堪能できるのは(生意気な言い方で申し訳ないが)仕事にも、読書にも、それなりに問題意識を持っている、違いが分かる男(上級者向け)だけだと思う。