あらすじ
かつて財界や政界における強固で閉鎖的な金と人のつながりを人脈と呼んだ。だが、ウェブ化、グローバル化により人、モノ、金の動きが激変。その意味は大きく変わった。誰も知らない情報、新しい価値観を提供する人こそが現代の人脈であり、地位や肩書きのないあなたにも富をもたらす源泉となるのだ。単なる「知人の束」を「人脈」に変えるポイントは「信頼」。確かな信用が人を呼び、人が情報と金を呼ぶ仕組みのつくり方を伝授する。
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Posted by ブクログ
柴田英寿さんとは『「お先に失礼!」する技術』という著書で出逢った。私より9歳も若いのに、なんて凄い人だろうと思った。柴田さんは、ホットな速球投手ではなく、経験に裏付けられたクールな技巧派だと思う。しかし、そのテクニックは、決して合理的な計算だけに支えられているものではなく、むしろ人へ愛情から生まれたもののような気がする。
この本のタイトルは「金のなる人脈」などと『「お先に失礼!」する技術』を知らなければ(よっぽど欲深い人でもないかぎり)、手に取るもの嫌になってしまうようなものだが、柴田さんを知っている私は、迷わずレジに向かった。予想通り内容は期待を裏切らないもので、爽やかであるが、コクがあった。
間口は狭くないが、柴田さんの仰りたいことを本当に堪能できるのは(生意気な言い方で申し訳ないが)仕事にも、読書にも、それなりに問題意識を持っている、違いが分かる男(上級者向け)だけだと思う。
Posted by ブクログ
随分と扇情的なタイトルではあるが、内容としては技術論で述べられ至極真っ当な一冊。
つまるところ、日々の自分の振る舞いや行いがより良い関係の人々を呼び、それが仕事やその他の収入へ繋がる。類は友を呼ぶ。
言うは易しだが、中々常に意識して継続するのは難しい。
改めて自分の日々の在り方を鑑みるのに良い内容でした。
人脈という言葉が使われ出したのはそんなに昔ではなかったんですね。70年代に、人とのつながりを「人脈」と呼び出したのは日本人だそうです。
Posted by ブクログ
ノウハウやハウツーの紹介が多い人脈本の中で、歴史や社会実験にも詳しく踏み込んでいる点が評価できる。
著者の経験が多く書かれているのですが、肝心な内容は言わないのが少し物足りなさを感じる。