【感想・ネタバレ】十六夜(いざよい)華泥棒~鍵屋お仙見立絵解き~のレビュー

あらすじ

江戸の文化が花開いた明和年間、絵師・鈴木春信の美人画に描かれ、人気者となった谷中(やなか)・笠森稲荷の茶汲娘(ちゃくみむすめ)・鍵屋お仙。その美貌とは裏腹に、推理の冴えもたいしたもの。春信が描く四季折々の風物を背景に、目明かしの富蔵(とみぞう)、飴売り土平(どへい)、歌舞伎役者・瀬川菊之丞らと、下手人の背後に潜む真の悪を暴く。時代小説の新星、人情派娘捕物帳で、颯爽とデビュー!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

春信と言われてもピンと来ないので、浮世絵を調べながら読む。
絵の情景と本の描写が江戸の町を身近にする。
主人公は春信の美人画で有名な笹森お仙。春信の浮世絵の場面場面に絡んだ事件をお仙が謎解く。
おきゃんで美形な主人公ときたら読まずにはいられない。
お仙は実は…という立場ではあるけど、最後は自分では裁きはつけない。悔い改めさせるラストが物足りないものの、そういうのもありかな。
登場人物が春信の浮世絵のモデルになった美女が多く、これに人気役者の菊之丞がからんだり、とにかくきらびやか。
お仙を巡る三角関係も楽しい。
タイトルにもなっている最後の話はお仙の活躍はあまりない。
こういう話し、鬼平でもあったけどこちらは不思議なお話になっていて、ロマンチック。

曲水の宴
流星菊寿七変化
五月雨琴の音遊び
十六夜華泥棒

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2013年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

絵師・鈴木春信の美人画に描かれ「明和の三大美女」と言われるほどの娘・鍵屋お仙。
美人なだけじゃなく粋で気風もよくさらに推理力も抜群で…そんなお仙が身の回りで起きた事件を解決する。

いずれの話でも鈴木春信の美人画に描かれた美女たちが登場するので華やかさがある。
さらに幼なじみの歌舞伎役者瀬川菊之丞や富蔵親分と飴売り土平など周りに出てくる男衆も魅力的。
富蔵、土平との三角関係(?)も見ていて面白い。
4編の話がはいっているが、それぞれ分かれていて読みやすいので、時代小説の入りに読むには良いかと思う。

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2013年05月01日

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