【感想・ネタバレ】東京タクシードライバーのレビュー

あらすじ

「夢破れても人生だ。夢破れてから、人生だ。」13人のタクシー運転手を見つめた、現代日本ノンフィクション。全国各紙の書評に取り上げられ、絶賛の嵐を呼んだ単行本の文庫化。2014年新潮ドキュメント賞候補作。

...続きを読む

2014年新潮ドキュメント賞候補作。なぜ、タクシードライバーという職業を選んだのか、夢破れた先の終着点として、職場の人間関係になじめず、気楽さを求めて敢えて選択した人など、実に様々な人生が語られています。乗客との心温まる話から、死ぬかと思った壮絶な話まで、タクシーという個室で日々繰り広げられるエピソードには、タクシードライバーという特殊な職業だからこそ得られる、厳しい人生を生き抜くヒントがあるような気がします。特に著者のあとがきはぜひ読んでほしい。この著者だからこそ描けた、「生きていて良いんだ。」という実感を得られる作品です。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

このページにはネタバレを含むレビューが表示されています

Posted by ブクログ

ネタバレ

[いろいろある街の,いろいろある職で]ありとあらゆる背景を携える人間が集う東京で,タクシードライバーとして働く人々を対象にして行ったインタビューを基にした作品。著者は,『東京湾岸畸人伝』でも知られる山田清機。

短編集的なつくりになっているのですが,登場してくる人々が語る全ての話に哀愁と溶々たる感覚が漂い,なんとはなしに良い一冊でした。タクシーに乗るというちょっと贅沢な体験が,本書によってさらに楽しみになること間違いなしかと。

〜「旦那,来年はいい年にしましょうよ。がんばってさ,来年こそいい年にしようよ」〜

本書の「長いあとがき」も読み応えありです☆5つ

0
2017年09月27日

「ノンフィクション」ランキング