【感想・ネタバレ】工学の歴史 ──機械工学を中心にのレビュー

あらすじ

工学とは「ものつくりの科学」である。動力を効率よく伝達する歯車の歯型はどのような曲線なのか。蒸気機関が出せる動力と効率は何によって決まってしまうのか。オイラーは伸開線によるインボリュート歯車を、カルノーは熱の理論を樹立した。「ものつくり」は科学に問いを課し、また科学から方策を授かってきた。本書は、その工学の歴史を、おもに機械工学と力学の話題を中心に展開した。技術開発や研究が最先端に達し、もはや参考となる文献・資料がなくなったとき、その解決のヒントは歴史のなかにある。幕末維新や近代日本に関する研究成果も意欲的に取り入れた力作。資料・図版を多数収録。

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機械工学の発見と発展の歴史が纏められている。工学部に在籍した人間なら聞いたことのある名前がたくさん出てくるだろう。有名な方程式の発見の経緯や、その社会的背景の紹介通して、腹落ちさせてくれる本だった。

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2021年09月20日

Posted by ブクログ

題名通り,工学の歴史について,古代から現代までの流れを紹介している。技術発展の過程を知ることは,現代の成り立ちを知る上で有意義だと思う。数理的な物理学との関係性も追うことができる。

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2021年04月02日

Posted by ブクログ

 非常に読みやすく、また工学の歴史を概観できる良い本。多くの未知のネタと出会い、また手持ちの断片的な知識を少しリンクさせて捉えることもできた。何度も読み、先人の足跡をたどってみるきっかけとしたい(参考文献が多いのもまたありがたい)。

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2014年10月16日

Posted by ブクログ

古代からの現在までの工学の歴史、日本における近代機械工学の発展、そして今後への展望を俯瞰した1冊。技術の大きな潮流を俯瞰して捉えるのによい本だと思います。科学的な事実だけでなく、その技術が成立するまでの歴史を合わせて捉えることは、今後の技術発展への貢献を考える上でも必要な視点のように思います。

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2013年06月03日

Posted by ブクログ

技術者として工学に携わってきたが、確かに目先のものに追われて工学の歴史や変遷を振り返ることはなかなかできなかった。 専門技術者と自らうたいながら、自分自身の視野はどうしても狭い気がしてならなかった。 歴史を学ぶこととは、歴史に明るくなることというよりも、いかに広範な視野を持つようになるかということであり、工学においても同じであると思い知った。

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2022年07月02日

Posted by ブクログ

レイノルズ数、ベルヌイの定理、ナヴィエ-ストークスの式など、お世話になっている工学がどのような時代背景と過程で発展してきたかが判る良著。
プラントルやヌッセルトの没年って、結構最近(1950年代)だったんですね。そう考えると、工学の発展はまだまだ未開の地平が沢山あるってことなんでしょうね。

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2012年05月29日

Posted by ブクログ

工学部に進もうか考えている人はぜひ読むといい。理学部の自分からしたら、非常に難しいことに取り組んでいるものだなぁと感心したのと、難しすぎるのに案外技術とあいて実用されて世の中が回っていることに衝撃を覚えた

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

分量に対して情報量が多すぎる。辞書的な内容であり、年表を眺めている気分になり頭に入らない。
しかしながら、カルノー一族の記述については少しわくわくしてしまった。トリビア的に話のネタになりそうな情報が散らばっていたりする。

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2012年09月28日

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