あらすじ
火を操ることができる須佐の一族の生き残り、焔姫は、人身御供を要求する山の犬神、銀を殺すため生贄として山に赴く。犬神は銀の髪の美しい男の姿をしていた。「見事な乙女だ。お前が欲しくなった」焔の渾身の攻撃もものともしない銀は、姫を陵辱して住み処に連れ帰る。人の行き来かなわぬ神域に隠された姫は逆襲の機会をうかがうも、銀を慕う小妖精や銀との交流を通して、彼の情の濃さと深い孤独に気付き、惹かれ始めるが……。
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幻想的
この作品の舞台は古代日本でしょうか?登場人物の話し言葉や文調が固い印象があるので、とっつきにくいと感じる人もいるかもしれません。
ですが、ストーリー自体はよく練られているし、なかなか面白いお話だと思います。が、ヒキばあさんの執念の理由が最後までわかりませんでした。
ヒロインが、結構悲しい過去を背負っているので、楽しいお話を読みたい方には不向きの作品ですが、幻想的な美しいお話だったと思います。
Posted by ブクログ
すごく読み応えのあるお話でした。
世界観もしっかりしていて、ヒロインは不遇でも誇り高く強い人でしたのでとても好感が持てました。
ヒーローがヒロインを溺愛するのも、ただ一目惚れしたからとかではなくきちんとした理由づけがされていて良かったです。
あと挿絵がとても素敵でした。