感情タグBEST3
Posted by ブクログ
章立ては三つ。
平和の章,殺戮の章,解決の章。
個人的には、惨劇が行われることなく、「平和の章」が全編を貫いてほしい気もするが、事が起らないのであれば、凪ぎの海。
嵐を予兆させながら、何も起らないのであれば、心に波風が立つことはない。
喪失感を抱きつつ、本を閉じる。
あすは……になろう。
あしたは……。
Posted by ブクログ
霧舎ワールド・あかずシリーズみたいに明るくライトに始まって、
こういったもんだと思って読んでいて、最後にいろんな意味でびっくりしたのは
鯨 統一郎さんの、あすなろの詩。
正直文芸部ってのが古くさいし、
後半の推理部分のトリックもちょっと。
かなり賛否両論あるんじゃないかな?
ただし、かるーく読んでいて、どどっと最後にハシゴ外される感が、
割と楽しくてかなりのG。
ということで書庫行き決定〜〜
Posted by ブクログ
大學に入つて、文藝部を復活させる6人。
小説家になるといふ夢を追ひかける青春群像。
作中で登場人物達によつて論じられる作家論は面白い。
希望と戀愛が織りなす青春小説である。
前半までは・・・
後半に入つて一轉して推理小説となる。
それも「嵐の山莊」ものである。
前半に張られた伏線が後半に活かされてゐるのだが、前半と後半の作品の性格があまりに異なるので、私にはついてゆけなかつた。
確かに本格推理として讀むことで樂しめるのだらうが・・・
好みの問題だが、私としては青春小説のままで料理して貰ひたかつた。
2003年12月30日讀了