あらすじ
朝思う、ゆえに今日あり――。「朝3分間」で読める、仕事と人生に効く本物の教養。時代を超えて受け継がれている哲学の言葉には、あなたの1日を変える力があります。本書は、「我思う、ゆえに我あり」で有名な大哲学者デカルトの名著4冊の中から、現代人の心に響く約100の名言を抜粋し、ビジネスに使えるエッセンスを示しながら解説しました。哲学者でありながら元会社員・市役所職員という異色のキャリアをもつ著者ならではの超訳は、朝の寝ぼけた思考を呼び覚まし、その日1日、そして生涯をいきいきと過ごす原動力へと繋がることでしょう。自己啓発にぴったりな朝の3分間を使って、コーヒー片手に本書を開いてみてください。あなたの人生を変える格言がきっと見つかります。【目次より】「世界という名の大きな書物に目を向けよ」(『方法序説』)/「自分の物差しを持て」(『省察』)/「意志力だけは万能」(『省察』)/「言葉を磨け」(『哲学原理』)/「感情は人生のエンジン」(『情念論』)/「愛を飼いならせ」(『情念論』)
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Posted by ブクログ
著者の「ドヤさ」感。はたまた「地獄のミサワ」感はイラッとくることはあれどかのデカルトの著作の内容をコンパクトに掴みやすくまとめてくれたのは有難い。
契機になる。
あと表紙のデザインが好き。
デカルトの言ってること、本当首折れるくらい頷く。
Posted by ブクログ
自分にとって初めての哲学本。タイトルに興味を持って購入。著者が言うように、ビジネス系の自己啓発書のようだが実は哲学書。じっくり読み込めば、普遍的な行いを知ることができると感じた。
Posted by ブクログ
小川仁志著『朝3分間のデカルト』は、デカルトの哲学を日常の視点から解説し、思考を深める習慣を提案する一冊。デカルトの言葉を噛み砕きながら、新たな視点を提供してくれる。
気になったフレーズと考察
① 「創造性においてAIに負ける気がしない。」
デカルトの「我思う、ゆえに我あり」の考え方を基盤に、思考の主体性を強調している。AIが進化しても、人間の創造性は直感や感情を伴う独自の視点に支えられている。創造とは単なるデータの組み合わせではなく、経験と結びついた思考の結果。
② 「人の上に立つ人は現場を体験するか、少なくとも見ておく必要がある。」
デカルトの合理的な思考法と照らし合わせると、真に理解するためには経験が不可欠。現場のリアルな状況を知ることは、組織の運営や意思決定の質を高める。
③ 「今置かれている状況を当たり前と思えば何も望まなくなる。」
デカルトの思考法は、常に前提を疑うことから始まる。現状を疑い、より良いものを求める姿勢こそが、進歩を生む原動力となる。
情念がもたらすエネルギー
デカルトは、人間の情念を「驚き、愛、憎しみ、欲望、喜び、悲しみ」の六つに分類し、それらが行動の原動力であると説いた。
愛は、人に無限のエネルギーを与える。仕事や人、祖国を愛することで、大きな力が生まれる。
憎しみは負の感情でありながら、行動の推進力となることがある。それを正のエネルギーに転換する努力が重要。
欲望は、善を追求する動機であり、障害を乗り越える力にもなる。快楽を求める欲望が最も強い動機となることは多くの場面で実感できる。
喜びは、人生の最高の報酬であり、行動を促す最もポジティブな力。
悲しみは一見ネガティブだが、過去の失敗を学びに変えることで成長の糧となる。
『朝3分間のデカルト』は、哲学を日常に活かすための実践的な一冊。デカルトの思考法を通じて、自分の考えを深め、行動の指針を見直す機会を提供してくれる。哲学が苦手な人でも気軽に読めるが、深く考えたい人にも十分な刺激を与えてくれる一冊。