あらすじ
勉強法ではなく、人の育て方が見えてくる
底辺のストーリー。
著者は、地方にあるキャバクラの店長。
妻も水商売。年収300万円で、お金も学歴もない。
小学生のころ、父親が家を出て、
中学生になると母親も蒸発。
両親に棄てられた、裏切られたという思いの中で
大人になる。そのつらい経験と
1000人を超えるキャバクラ嬢との出会いのなかで
「裏切らない子育て」を実践。
息子は、学校の勉強だけで
東大文科一類に現役合格を果たす。
【著者紹介】
碇 策行(いかり・かずゆき)
1968年、極東の僻地・茨城県潮来市生まれ。父親が経営するキャバクラのマスター。
高校卒業後、飲食店勤務。その後24歳で独立も好奇心が仇となり10年後には借金苦。
小学生の頃、父親が家を出て、中学生になると母親も蒸発。両親に裏切られたという思いの中で思春期を過ごす。
そのつらい経験から『子供を裏切らない』子育てを実践。
キャバ嬢との関わりと自分の育ちにもとづいた子育てで、息子が現役で東京大学へ。
座右の銘は『人間万事塞翁が馬』。
【目次より】
第1章◆どれだけ美しくても、自分に自信がない。
第2章◆ママさんキャバ嬢の子育て論。
第3章◆女の子たちに計算問題をさせてみたら。
第4章◆私ばっかり、叱られるのはイヤだ。
第5章◆話さないと人間関係がダメになる。
第6章◆また、親に裏切られた。
第7章◆私も息子を棄ててしまうかもしれない。
第8章◆私が息子に教えたこと。
第9章◆どうすれば、子供の心は満たされるのか。
/ほか
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Posted by ブクログ
■大きな成果を出したり目標を達成したりするには,とにかく「続けること」が重要だ。「続けるため」には「楽しむ」ことが必要で,「楽しむ」ためには「できる」という小さな成功体験がなければならない。
■「続ける」とは「できる」という成功体験を積み重ねていくこと。「やればできる」の積み重ねが「楽しさ」になり「続けること」ができる。やがてそれが「習慣」になり身につくことによって目標を達成し,大きな成果をもたらしてくれる。
■入店前の女の子との面接で,明るくハキハキし,やる気があって,印象が良い女の子のほとんどは,失礼だが仕事ができないことが多い。
■しっかり仕事ができる女の子,そうでない女の子を見分けるのは,割と簡単。一番わかりやすいのは,使ったフキンを元の場所に戻せるか,戻せないか。使ったものを元の場所に戻せる女の子は仕事の呑み込みが早い。対して,使ったものを片付けられない女の子は遅刻が多く,生活習慣が乱れがち。使ったものを片付けられれば,探す必要がない。モノを探す時間ほど無駄な時間はない。「一事が万事」ということ。
■私があなたにしてあげたことをありがたいと思って,恩返ししてくれる気持ちがあるのなら,あなたが私と同じような立場になったときに,あなたが私にされて嬉しく感じたことを,あなたの後輩に同じようにしてくれることが私に対する恩返しだから。
Posted by ブクログ
日経Dualに出ていて読みたくなった本。
こんな子育てをしたいなぁと思った。
親は将来いなくなってしまうから、子供に自立&自律できるように育てていた点がよかった。
子どもに東大に行きなさいとは言うつもりはないけど、自分で判断して行動できるようになってほしい。判断は必ずしも正しいとは限らないけど、失敗しても行動したことを褒めてあげたいなと思った。
Posted by ブクログ
もし私の子育てが正解だったとしたら
“息子を裏切らない”
“息子に信用されよう”
・笑顔でいる
→困ったときは誰かが手を差し伸べてくれる
・“はやく”と言わない
・やって見せる
・ありがとうと言う
・選択(決断)させる→やってごらん
・中学3年の元旦、子育て終了宣言
→一人前の大人として接する
お店の女の子から学ぶこと
・安心できない、自信が持てない、続けられない、目標を持てない、成果が出ない、達成感がない、続けていく気持ちがなくなる(連鎖する)、可能性がないと思い込んでいる
・心が安らぎ自信を持てる環境が整えば、能力を発揮する
Posted by ブクログ
キャバクラの女の子の見極め方とか、息子への接し方とか、読みやすく書いてあるが、真似できるようなものではない。
気に入ったこと:面接の時にやる気を見せる女の子は、使えないことが多い。