【感想・ネタバレ】救急医 驚異の判断力 そのとき、医者、患者、家族は何を決断するのかのレビュー

あらすじ

1分1秒を争う過酷な状況で求められる思考と行動とは? 附属池田小事件、福知山線脱線事故、毒入り餃子事件。多くの命を救ってきた救急医が、そのとき、医者、患者、家族が何を考え、どう行動するかを語る。どんな人にも、苦渋のなかで判断しないといけない場面があり、それは誰にも避けることができません。ご自身あるいはご家族が瀕死の状況に陥ったときどうするのか。私たち医者も、自分たちの死の際を思いながら、毎日仕事をしています。それでも答えは出ません。でも、答えが出ないなりに考え続けています。その過程を少しでも共有できたら、ヒトの死と生を知ることに繋がるのではないか――。本書が少しでもそのお役に立てることを願ってやみません。――「はじめに」より【目次】第1章 患者からしか学べない/第2章 救急医になるのはこんな人/第3章 あの事件の裏側で/第4章 救急医の判断力を支えるもの/第5章 救急医の死生観

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Posted by ブクログ

救急医の覚悟や心構えの一端を知ることができた。
ヒリヒリするような緊張感を前に、どのような準備をし判断を下しているのか、自分の仕事にも参考になった。

ドラマのイメージや著者も言っているが、アドレナリン出っ放しな一種のハイな状態での現場はどこか「さばいている」ようにも感じたが実はそうではない。
救命の仕事はスタートであって、いかに患者自身の治したい意思を後押しできるかが大事なのだと。
そのために限られた時間の中で様々なシミュレーションをし、究極の効率化とも言える阿吽の呼吸でメンバーと意思疎通をする。

それでも救えるものと救えないものの分かれ目は存在し、受け入れてもらうことの大変さと少し俯瞰で接するプロフェッショナルを感じた。

責任者とは「無理が許されない立場」のこと。
成長とは、いろいろな価値観をジャッジしなくなること。
これらの言葉が響いた。

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2022年08月27日

Posted by ブクログ

救急救命である著者が大切にしていること、普段考えていることなどが飾り気のない言葉で綴られている。

「人の命を救う」という究極の危機管理の中で培われた著者の経験や洞察は、他の職業についている方でも共感できるところが多いように思う。

専門用語もほとんどなく、文体も難しくない。医師になろうとしている人はもちろん、多くの人に読んでほしい。

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2021年12月30日

Posted by ブクログ

救急搬送されてくる患者のご家族の方に対する救急医としての対応について、簡単ではないことが臨場感をもって感じられた。

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2016年10月30日

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