【感想・ネタバレ】じぶんというもの 金子光晴老境随想のレビュー

あらすじ

じぶんの歩いてきた路すじのあやまちを、それそこに石がある、こちらに木の根があると、知らせたい気持ちでいっぱいだからである(「青春について」)。恋愛について、反抗について…漂泊の詩人が波瀾万丈の来し方をふり返り、人生の後輩に向けて贈る人生指南。
〈巻末イラストエッセイ〉ヤマザキマリ

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Posted by ブクログ

ネタバレ

私もこういう爺になりたいです。意外だったのは孫に結構デレデレなところ。私には当分望めそうもありませんが。「生きることの真意は、日常のごく卑近な、食べたり、着たりをゆったり味わうところにあり、重大そうにみえてることがかえって第二義的なこととよくわかっているのだが、さて。」「わずかにおもいあがった理想-冷静になって考えればまちがいであったかもしれないイデアのために生命を断つなどということはいかにそれがうつくしい行動などと銘うってみても私には、うつくしいなどとは感じられない。」みなさん、肝に銘じておきましょう。

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2016年07月16日

Posted by ブクログ

最晩年(40年以上前)のエッセイを編集したもの。時代を示す言葉がなければ、そうとは気づかないぐらい、言葉も文体も若々しい。Ⅰ部は高校生向けなので、やさしく書き起こしているが、かえってわかりにくいところもある。自殺、反抗については共感できますが、恋愛については言いきれてないように感じられました。Ⅱ部は本を巡って、Ⅲ部は老境を巡ってとでもなりますか。ヤマザキマリさんのイラストがすばらしい。

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2016年04月10日

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