あらすじ
ブンバー王国の王子・ノーラの警護を担当することになった、警視庁のSP・桜田。親日家のイケメンとの触れ込みだったが、出会った王子は若い男の子をはべらせたチャラくて胡散臭い謎めいた男だった。過激派組織から命を狙われているにもかかわらず、ふざけた態度で桜田を振り回す王子。おまけにエロ質問や不意打ちのキスを仕掛けてきたりとセクハラ三昧! しかし時折、ただ者とは思えない鋭い視線を投げかけてくる。
この男、本当に王子なのか――?
次第に疑惑を持ち始めた桜田は、男の真実を探るべく動き出し…!?
表題作ほか、母親を失った少年と刹那に生きる文筆家の数年越しの執着愛を描く連作シリーズ、同時収録!!
【収録作品】
フェイス(前編・後編)/それは秘密にしておきたい/愛はない act.1~3/天国も地獄も 番外編
感情タグBEST3
ク~来た!西田東、本当ツボに嵌まる…サラッとしたタッチで丸に点位の男の色気溢れる眼が堪らなく好きで、ウィットに富む言葉使いの巧妙さ…表題作の王子ⅩSP にはそれらが隅々まで行き渡って最高で、アッという間に恋に落ちる展開も他の作家だとウソ臭くて頂け無いが、この人の作品は心から楽しめます。二作目はちょっと暗めで…拗れ捲ってた2人が此れからは素直に愛し合う事を望みます。三作目が私的に一番の「天国も地獄も」の超短編なその後の話。もう此れだけで二人の行く末が想像でき…胸が傷み、涙汲みながらも…静かな安らぎ感に満たされホット吐息が…
会話に
西田さんの作品って、会話に色気を感じるものが多い。大げさな言葉ではなくて、本当に何気ない語彙、なんでもない言葉なのに当事者にしかわからない色気があって、そこが作品に深みを与えていると思う。良かった!
Posted by ブクログ
本当に西田東さんは一瞬で落ちる理屈なき「恋」への落ち方が絶妙。つり橋効果と言ってしまえばそれまでだが、いいじゃないか、きっかけが何であっても!!愛おしいと自覚したら、もうそれは脳が「感情」だと認識しとるのだ。『フェイス』いいなー。
同時収録の『愛はない』で、ここにも肉親との縁が薄く守られなければならない年齢にも関わらず一人で生きていかなければならない子供が描かれている。過保護すぎて大人になっても一人で生きていけなくなってしまうのと、辛く過酷な子供時代を送るのと、どちらが幸せなんだろう、人間として逞しいくなれる可能性があるのはどちらなんだろう、と考えてしまう。
Posted by ブクログ
外国人要人×日本人SP。あーもう!この男同士の駆け引きめいたやり取り…流石西田先生!
結構言葉責めが効いてる。他人とのsex中の攻めが、受けに無理やり結合解かれて、受けに顔○シーンがたまらんかった(^q^)
もういっちょは、すれ違いによる愛憎でしたね。
亡き姉の中学生甥っ子君の誤解を解かないまま、10年後の再会もの。叔父さんが焦れったい。お互い惹かれあった理由も、薄いかなぁ?最後リバったのも、どう解釈すれば…?
西田東さん名義では最後になるらしい今作。この男ッぽいネームとダジャレ風が合ってるなぁとおもってたんだけどな??
表題作はまあまあ
表題作はまあまあストーリーは面白く読ませていただきました。エロ部分は男らしい男達の絡みなのですがイマイチ萌えず。男らしい男達なのにエロをあまり感じない。私にはどうも合わないようです。