あらすじ
看護師のセイラは、その類いまれなる美しさを武器に、同僚や患者を次々と虜にする。セイラに魅了された者は、利用されていると理解しつつも、その美貌に逆らえない。しかし、彼女がかつて勤めていた病院で、患者が不審死を遂げていることが分かり……。
聖と俗、邪悪と無垢。その間を激しく揺れ動く女が、真実の愛に目覚めるまでを描いた恋愛小説。
感情タグBEST3
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二面性と、その両極にあるもの。それらを中心に話が回っていく。対になっているものの存在を知った時から、話の流れが少しずつ変わっていく。心がないから、何を手に入れても満たされないという悲しい話。読むたびに、美しすぎるのも罪なのかな、と思わされる。
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絶対の美貌を持つ女性、聖良が主人公。
その周囲に浮き立つ美しさ故に孤独を抱える。
好きって言われるとすごく嬉しいけど、
その反面ドコが好きなの??って否定する自分がいて。
外見が美し過ぎる聖良ならきっと尚更。
だけど、世界は奇跡で溢れてる。
全ては奇跡に巡り逢う、その瞬間のために。
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歪んだ形だけど残酷で美しい愛の数々・・。歪んだ形の最大の愛と許されることの無いサスペンスがドッキングされて造りだされた世界に誰もが惹きこまれる
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第一印象は、許すことのできないサスペンスのお話。
でも、何度も根気よく細かく呼んでいけばいくほど、登場人物の心の痛みが伝わってくる。そして、痛い。
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桜井亜美さんの桜井亜美さんらしい小説で。
看護師のセイラが周囲を振り回しながら、自分の望みをかなえるために彷徨う話。
桜井さんの小説は。
どんなに酷いこととか、法律に反することをする人が主人公でも。
決して、それをした本人が幸せになれなくて。
「幸せ」を探すために彷徨う話なんですよね。
お利口さんな言い方をするのなら、「そんなことで幸せになれないんだよ」という小説なのだけれど。
決して、そんなことを言いたくて書いてるんじゃなくて。
結果として宗だったんだと思います。
でも、割とセイラは無意識に悪い……というか、今の表現でいうところの「サイコパス」。
そんな救いがなくて、どろどろとした想い小説を読みたい人にはオススメします。
Posted by ブクログ
看護師のセイラは、その類稀なる美しさを武器に、同僚や患者を次々に虜にする。
セイラに魅了された者は、利用されていると理解しつつもその美貌に逆らえない。
しかし彼女がかつて勤めていた病院で、患者が不審死を遂げていることがわかり・・・。
聖と俗、邪悪と無垢。
その間を激しく揺れ動く女が、真実の愛に目覚めるまでを描いた恋愛小説。
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女流作家らしい繊細で色彩に富んだ作品。表紙に使われた写真は、この作品の鮮やかさを象徴してるかのよう。
子供のような無垢さと、残酷さ。
生まれ持った美貌と、幼い頃の環境が、彼女(セイラ)を残酷なまでに魅惑的な天使へと変貌させた。
読み終わった後はちょっとした美術展を訪れた気になる。
内容も濃く、考えさせられる一冊。