あらすじ
医学部に通う「きりな」には二つの秘密がある。
一つは弟と肉体関係があること。
もう一つは高校三年の時、恋人の子どもを堕胎したこと。
ある日、研究室の仲間から、大学にある謎の水槽の存在を教えられた彼女は、自分の過去が大きな犯罪に関係していることを知る……。
新世紀文学の旗手・桜井亜美が遺伝子の謎に挑む意欲作。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
謎の多い桜井さん。自分はそんな彼女に引き寄せられたひとりです。彼女の感性・世界観と理系・詩的な表現がとても気に入っています。遺伝子を絡めたお話。人によっては嫌悪感を抱くかも…。
Posted by ブクログ
誰もが奇跡を求めているのかもしれない。
天に祈りを捧げるように、
自分にはどうにも出来ない何かを叶えるため。
命は命のためだけに。
遺伝子が取り上げられた作品だったけれど、
人間が手を出してはイケナイ部分は確かにあるんだと思う。
たとえそれがどんなに科学を進めようと、
その後たくさんの命を救うかもしれないとしても、
人間が命をモノのように扱う権利何てドコにもなくて。
すごく重みのある作品だと思います。
Posted by ブクログ
桜井亜美さんの書いた本で1番最初に読んだ本。主な購買層は女の人かな。文章がそんな感じでした。近親相姦、遺伝子実験、妊娠中絶・・・内容は難しいけど入り込める本でした。