あらすじ
旅先で出会った心に沁みる 22の実話と写真
《そのとき、つまらなかった日々に意味が生まれた》
仕事を辞めて日本を飛び出し5年――、世界50カ国を旅し、数々の人間ドラマを目の当たりにしてきた著者、小林希。
笑ったり泣いたりしながら「世界も捨てたもんじゃない」と思える、22のエピソード集。
住む国や文化は違っても、みんな懸命に生きている
・サムライ好きな切腹上等のキューバの葉巻おじさんの教え
・恋愛事情の厳しいチュニジアで恋するムスリム女子とのガールズトーク
・亡き妻の保険金でフランスを旅する日本人夫
・バスに乗るためのお金を募ってくれたマレーシア空港の地上スタッフたち
・失踪した息子を探すために寄付金をスリランカで募る父親
・停電や地震があっても家族とハイチで暮らし続ける日本人女性 など
結局、奥さんは40代の若さでこの世を去った。たくさん、たくさん旅をしようねと約束していたのに。そうして彼には保険金が残った。何に使うかなんて、もう決まっていたのだ。彼女の目と足になって、世界を歩こう。―――「亡き妻の欠片を求めて」より
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
「女ふたり台湾、行ってきた」ののぞこさんだ!と思って手に取ったけど、あっちはカータンさんの漫画の色が濃かったので、別人と言われたら気づかなかったかも。こっちはどっちかというと今時のリア充女子のFacebookやInstagramを覗いているような感じ。私の苦手なやつ(笑)。
でもひとつひとつのエピソードはいいなと思えるものが多かったし、写真もきれいだったし、なにより旅がしたくなりました。姉妹との話が特に好き。
Posted by ブクログ
旅のお供に持って行きましたが、最高でした。
私が旅を帰ってから思い返すのは、現地の人々の暮らし・そこで出会った人との会話です。そして、それにより自分の人生が広がったように感じられるのが旅の醍醐味だと思います。
そんなことを心に沁みるエッセイで書き綴ってくれるのがこの本でした。
Posted by ブクログ
表紙に惹かれて読むことに。
作者の1人で複数カ国を巡る、行動力に満ち溢れた旅は、自分が真似できる要素はなさそうで、どこかファンタジーのような、遠い世界の話を聞いているような感じだった。
旅で生まれる人との交流が素敵だった。
Posted by ブクログ
紀行文が好きなんだな。無意識に選んでた笑
(タイトルに惹かれたくせに、なかなかそれを諳んじられない汗)
生き急ぐように読み漁ってきたせいで、紙上という点では旅行経験が豊富みたいになっている…
でも旅先で筆者が初見の人と打ち解け色々話を聞き出そうとするのを失礼では?と思ってしまうのは、リアルな旅行においてまだまだ素人ってことなんだろうな。(あるいは性格が内向きなだけか…)
同じ土地でも人によって感じ方が違うから、紀行文っていくら読んでも飽きない。彼女の旅は「感じの良い」とでも言おうか。旅自体を大切に扱っているみたいでその価値観も見習いたい。
彼女自身が経験したことや誰かからの「借り物」のエピソードも含まれている。訪れた国ごとで区切られた各章は今まで読んだ紀行文の中で一番短いが、どれも人との触れ合いが詰まった人間味のあるものばかり。
2010年代はスマホも普及しているし、何か分からない時もその場で調べられるはずなのにボスニアとか凄いところに行っても現地の人に聞くようなやり方をされているからそう思えるのかな。
聞く人とその人を選んだ自分を信じる力がないと、ここまで出来っこないとすぐに思ってしまう。
リアルな旅行で向こうの人と仲良くなりたい時は、ぜひ筆者にご同行願いたい…