あらすじ
マクロ経済学は「ビジネス常識」。ハーバード・ビジネス・スクールで20年教えてきた現役教授による実践テキスト。マクロ経済学というと、数式や経済モデルが多数登場し、日々の生活やビジネスと縁遠い印象が強い。本書は、ビジネスに役立つという視点を徹底的に追求。具体例を挙げながら、わかりやすく解説します。
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Posted by ブクログ
比較的わかりやすいマクロ経済入門。重要な要素を押さえているように思う。
<メモ>
・輸入が輸出を上回ると、その差額を埋めるために外国から資金を借り入れる必要が生じる。同国は将来のいずれかの時点でその差額を返済することを約束することになる。
・ケインズは期待をアニマルスピリットと読んだ。人の心とう非物質的な仕組みが世の中を動かしてしまう。
・貨幣には三つの価格がある。時間に関連する価格が金利、外国の通貨に関連する価格が為替レート、すべての財サービスに関連する価格が総物価水準。
・名目GDP=総物価水準×実質GDP
・期待は経済全体がどの方向に進むかの原動力になり、期待通りに状況が動くことさえある。ある銀行が破綻すると預金者が予想した場合、恐怖心を抱いた大勢の預金者が一斉に預金を引き出すとその銀行は本当に破綻する可能性が高くなる。
・GDP統計が便利なのは、現在のアウトプットの価値の計算や時間の経過に伴うアウトプットの変化の計測ができるようになる。経済成長の基盤的源泉や将来に渡る経済成長の持続可能性に関する重要な手がかりが得られると考える人もいる。例えば投資は現在と将来のアウトプットを結びつける極めて重要な要素である。
・マクロ経済の構造
金融財政政策が貨幣や期待に影響を与え、それがGDP国際収支に影響を与えるという構造。
期待はアニマルスピリット、根拠なき熱狂、インフレ誘発的な機体といった要素があり、
貨幣はインフレ、金利、為替レートから要素構成される。