【感想・ネタバレ】死体置場で夕食をのレビュー

あらすじ

紺野洋一と芳子は車で新婚旅行へ。猛吹雪に遭遇した二人は、偶然あったロッジへ逃げ込んだ。オーナーは優しく迎え入れてくれ、六名の宿泊者たちとも話が弾む。お互いの連絡先を交換し、記念撮影までして夜を楽しんだ。ところが翌朝、紺野夫妻が目覚めると、誰もいない。それは奇妙な事件の幕開けだった! 宿泊者たちの隠された素顔が見えてくる、ジェットコースターミステリ小説。

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Posted by ブクログ

読み進めて行く間はなかなかハラハラしてたけど、犯人が正直読めてしまったのがちょっとなぁ…
もうちょっとでっ!ってなる感じは凄く面白かった(^-^)

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2020年09月08日

Posted by ブクログ

赤川次郎氏によるノンシリーズの佳作。若い夫婦が新婚旅行中に雪山のロッジに迷い込んでしまう場面から始まる。一夜明けて妻が目を覚ますと宿泊客たちの姿は忽然と消えており、死体だけが残されていた。彼女はスキーが不得手な夫を残したまま救助を求めて脱出するも、警察を連れて戻るまでの間にロッジが焼失してしまい……という話。赤川氏らしい軽妙な文体は読みやすく、ロマンスを感じさせる展開も。
本作の特徴は「犯人が殺人のためにトリックを用いる」のではなく、「被害者たちがある目的のためにトリックを駆使している」ことである。それによって事件の状況がいっそう不可解になり、読者はヒロイン・芳子や刑事・瀬川と共に大いに首をひねることになる。さらには「何故そのようなトリックが用いられたのか?」「連続殺人の動機および犯人は何ものか?」と、真相に迫るたびに新たな謎が浮上していく。王道サスペンスでありながら、赤川次郎氏らしい味がある一作だ。
尚、本作は土曜ワイド劇場で池上季実子主演のドラマとして放送されている(映像化にあたって改題されたが、タイトルがトリックのネタバレのため注意)。それだけでなく、さらにPC-88版・MSX2版のゲーム版も存在するらしい。現物を入手するのは困難だが、ネットにプレイ動画があがっているので興味のある方は検索してほしい。

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2018年08月20日

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