あらすじ
拉致した少女との“ごっこ”遊びの行く末は――!? 奇才・小路啓之が紡ぐ禁断にして究極の、愛の物語、第1巻!!
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ほのぼのとしたイラストとストーリーにほっこりしそうですが、ベースはロリコン&引きこもりの男が、虐待されていた向かいに住む女の子を誘拐して娘として育てるというかなりキワドイ設定。
絶対許されない設定の上に描かれる疑似親子の平和な日々に違和感を感じるとともに、この日常がいつ終わってしまうのかという緊張感を味わいながら読みました。
同様の設定のマンガや映画もありますが、本作の主人公は誘拐した直後、女の子に強姦未遂している時点でそれらの作品と比べても相当ヤバく、絶対に共感などしてはいけない人物設定。
にもかかわらず、女の子と過ごす日々を読み進めながら、2人の生活を応援してしまう自分の気持ちと、いやそもそも超犯罪者なんだからそんなことを思ってしまう私って倫理的にどうなの??という葛藤がなかなかありました。
感じ方は人それぞれな作品なのかもですが、結末どうなるんだろうと最後まで読み進めた結果、私はとても良い作品に出会えたなと思えたのでオススメします。
感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
内容は人生に絶望し、自殺しようとしていた男が、虐待されていた女の子を誘拐し、親になるという話です。
設定などが、ぶっとんでいますが、内容は育児漫画のようでほのぼのしました。
ただ、主人公は誘拐犯なので、それに関した話もまじり、ストーリーもかなりおもしろくなっています。
Posted by ブクログ
パッと見には男親の育児生活を描いた家庭漫画のようで、実際ほのぼのシングルファザー奮闘記にしか見えない回もあったりするんだけど、設定はかなりすごいです。
主人公は30代独身のロリコン男。向かいのアパートで虐待を受けていた小さな女の子を、半ば救出目的、半ばいたずら目的で攫ってきてしまう。
奈良美智のオブジェのように凶暴な目つきをしたこの女の子にあっさり懐かれた主人公、父親としてこの子を育てることを決意し数年ぶりに実家に帰ってみれば…
そもそもの出だしから破綻を前提として始まっているこの話、ひとつの犯罪が次々と犯罪を呼び込んでどんどん深みにはまっていく。
子供を幼稚園に通わせたり偏食に苦労したりといった日々の生活をこなしながらも、いったいどこまで堕ちていっちゃうのか、そのムズムズ感がちょっとクセになります。