【感想・ネタバレ】ドルメンX 1のレビュー

あらすじ

トップアイドルになれば、地球征服できんじゃね?ってことで、目指してみることにした隊長(クール系?リーダー)・イチイ(熱血系ムードメーカー)・ニイ(フェロモン系人気No.1)・サイ(インテリ系頭脳班)の顔だけはいい4人+ドルヲタ女子・ヨイ。手始めに「ジャノン・スーパーボーイ・コンテスト」を受けてみるも、ナメてかかったらさあ大変!そこはキラキラだけどこわい、幸せだけど痛い、本気にならざるを得ない世界!

夢を仕事にしようとがんばる全人類に捧ぐ――「カッコいいって、何だ!?」

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ノリと勢いでジェットコースターに乗ってる感覚で最後まで読めてしまう漫画。そういう漫画はストーリーで読ませるタイプの漫画が多いように思うけど、このドルメンXは心理描写で読ませていくタイプの漫画だと思う。
絵にも癖があるが何より表現が独特。しばしば流血や内臓が飛び出る(物理だったり心象風景だったり)事態になるので苦手な人は注意。私もそんなに得意な方ではないし、最初は意味がわからないと反射的に思ったのだが、伝わってくるものがある気もして最終的にはちょっと癖になった。
地球侵略を目論むイケメンだけが取り柄の宇宙人がアイドルで頂点に立つことで地球侵略を成し遂げようとする話、と書いてしまえばそれまでなのだが、もちろん物語はこの大筋に従って進むものの、あまりそのあたりの設定は重要ではないように思う。
アイドルグループとして主人公たちが活動するうちに見えてくる劣等感、優越感、本気になることの怖さや恥、保身、自意識、見栄、妬み…というような心理、そして"男性アイドル"とはなんなのかを浮き彫りにするための舞台装置程度に考えてしまってもいいのではないだろうか。
この心理描写が大きな見所で、普段自分が押し隠しているような後ろぐらい部分を直球でぶつけてくるので、読んでいて抉られる。
そしてそういったじめじめしたものを、周囲から助言を得たり、自省したり、ぶつかりあったりしながら振りきっていく彼らには勇気をもらえた。
表紙を見た時にはイロモノギャグ漫画かなあ、なんて思って読み始めたけれど、色々詰め込まれていていい意味で裏切られました。もちろんギャグ色も強くて結構笑った。作品を通して描かれていく"男性アイドル"像にも注目。

2
2017年07月17日

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