あらすじ
“生きづらさ”の原因はグレーゾーンアスペルガーにあった。
アスペルガー症候群にはきちんと診断がつくいわば「真性アスペルガー」の他に、グレーゾーンに位置する「隠れアスペルガー」の人達が大勢います。
彼らは強すぎる劣等感を抱え、他人とコミュニケーションができない、強い不安や恐怖心をもつ、病気にかかりやすい、慢性疲労があるなど、さまざまな“生きづらさ”を抱えています。
しかし、アスペルガーも隠れアスペルガーも、実は才能あふれる素晴らしい人材です。
枠組みがないために、ただマイナス面だけが目立ってしまって、周囲の理解が追いついていないのです。
本書は、そんな“生きづらさ”を抱える「隠れアスペルガー」のために、マイナス面を抑え、プラス面を伸ばす方法をお教えします。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ものすごく面白かった。自身をどアスペだと言う筆者の経験からのアスペルガー対策。体に取り入れるものを変えたり、体を鍛えたりというアプローチの仕方も面白い。
Posted by ブクログ
ハウツー本の様でハウツー本ではないような…
アスペルガーという症状を患った経験から
貴重な対処方法を教えようと思って書いて作ったんだろうけど
人間一人一人違うのだから
この方法を試したとて病気が治るとは限らない
きちんとお医者さんにかかるべきだと思うし
もっとたくさんの方法を試してみた方がいい
合う合わないが必ずある
どんな薬にも…
しかし、このアスペルガーということを肯定的に考えているのは
とてもいい事だと思う
良い見方をしていくことで少しでも症状が改善されれば…
因みに私は今現在この症状は出ていないようだ
つまりアスペルガーではない
少し安心した(笑)
Posted by ブクログ
発達障害者である著者自身の書籍。信じやすく、騙されやすく、社会正義や哲学が好きという発達障害者の傾向から新興宗教(怪しいスピリチュアル)にはまりやすいなどの視点はおもしろい。また、カウンセリングよりは、まず、栄養面など肉体的アプローチのほうが効果があるというのも、興味そそられる視点である。
Posted by ブクログ
唐突にスピリチュアルな話だったり、かと思えば「直感力が高いのは量子のもつれが起きやすいから」などという突拍子もない仮説だったり、基本的にエビデンスは示されず、体験談に基づくかのようにみえる。
ただ、筆者がアスペで色々と経験してきただけに、内容はリアルに感じる。また「心の問題」よりも先に「体の問題」から解決しようとするアプローチもよいと思う。(心を無視するわけではない)
アスペの良いところも悪いところも"特徴"として捉え、悪い所は「アスペのせいにすぎない」としながらも、改善に務める姿勢はよい。
Posted by ブクログ
発達障害の子供たちと会う機会がありますが。
彼らはプラスの面をいっぱい持っていると正直に思います。
それはその子供たちやそれらの人たちの回りの環境が
彼らと会っていないので、そのために障害となるだけだと
思います。彼らのプラスの面が発揮できるものがあれば
それは特徴であり、長所でもあるのだと思います。
また”隠れ”というか診断されていない人もそういう面では
いっぱいいると思います。自分もたぶんそうなのかも
と思うことがいっぱいありますし。
著者の最後の言葉”百年後の子供たちは、こんなことを言っているかもしれません。
「僕もアスペルガーに生まれたかったな」と。”
そういう世界がある意味くるのではないかと思います。
ただ、著者の克服するというセッションのやり方については
少し疑問を持ちます。
ただ、生きづらさは心の問題ではなく、体の問題である
ことについてはそのとおりだとは思いますが。
Posted by ブクログ
発達障害に分類されるアスペルガー症候群。
強いこだわりがあったり、イレギュラーな物事に対応が難しかったり、
パニックになったり、コミュニケーションが苦手だったり。
でも、アスペルガーには程度の差があり、
特徴をあげれば、すべてに当てはまらない人は、
逆にまれで、当てはまる多さと深さで、その程度は様々。
本書では、その程度が比較的軽度なアスペルガー
の方(著者を含む)を対象に、
その特性を改善し活かすことを指南しています。
実体験に基づくもので、リアリティがある一方で、
アスペルガーの症状や特徴が区々であるのと同様に、
画一的な捉え方では、読者を混乱させてしまいそう。
当事者よりも関わる方が、当事者の方と接する際の
材料(引き出し)として、扱うのがよいと思います。
序章 なぜか「生きづらい」君へ
第1章 「隠れアスペ」はなぜ気づかれないのか?
第2章 君がまだ知らない「アスペルガーという才能」
第3章 君の生きづらさは、「隠れアスペ」のせいだった!
第4章 君の「アスペ」は、必ず克服できる!
Posted by ブクログ
アスペルガーの当事者として、また独自に構築した専門職としての私見がわかりやすく述べられている。組織やコミュニティの多様性を謳う上で、その多様性の本質に近づき理解を示すことご必要であると考える。