【感想・ネタバレ】妖怪の飼育員さん 4巻のレビュー

あらすじ

「人魚がアイドルソングを歌ったら?」「座敷童子のいるハロウィンって?」「夜行さんがサンタクロースになったら?」「現代風朧車って?」妖怪愛と毒っ気あふれた、「一味違う妖怪飼育」ストーリー第4巻!

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Posted by ブクログ

妖怪漫画が好きって言うのなら、これも読んでほしい、と思っている作品
全てを網羅している必要はないにしろ、個人的には、『うしおととら』と、みなぎ得一先生の作品を熱苦しく語れる人とは、友情を築けると思う
それはさておき、この『妖怪の飼育員さん』が、ますます、面白くなっているのは事実
アニメ化してほしいが、実写映画になったら、きっと、観に行く
ウェンツさんが大役を任された『ゲゲゲの鬼太郎』と同じく、人型の妖怪を人間が演じれば、かなり面白くなるはずだ
妖怪を好み、妖怪から好かれ、良好な信頼関係も築け、観察眼も優れている鳥月さんは、剛力彩芽さん、もしくは、佐藤栞里さんが適役だろう
適当に見えて、案外、頼りになる陸奥先生は斎藤工さんで。ふと見える陰は、斎藤さんでなければ、出せないと思う
沢村一樹さんには、恐らく、妖怪の中で人気ナンバー1であろう青北風さんをお願いしたいところだ
人間っつーか、男として難がある割に、どういう訳だか、女性型の妖怪にモテまくっている、男の読み手からヘイトを集めてそうな大源は、どんな目に遭っても死なないタフさも含めて、赤楚衛二さんが良いかな
イイ意味で高飛車、どんな妖怪が相手でも、自分のスタンスを崩さない強靭さがある平木さんは、菜々緒さんがピッタリだ
そんな妄想が膨らむほど、登場人物らの個性が魅力的なのも、この『妖怪の飼育員さん』の持ち味だが、やっぱり、ストーリーがグッと来るんだよな
熱さと烈しさを兼ね備えたアクションシーンこそないけど、読み手の心に響き、深い所へ突き刺さすだけのパワーは、負けちゃいない、『うしおととら』や『足洗邸の住人たち。』にも
妖怪らしい独自の理屈で、登場人物と重なる読み手の悩みをスパッと解決する一方で、センスの良い風刺でクスリと笑いを取ってくる
つくづく、風刺や皮肉ってのは、センスが良くないと使えない
ディスりやデマ、フェイクニュースで他人が混乱している様を見て悦べるような、お上品な性格の人らは、もっと、この手のセンスが光る漫画や小説を読んで、腕を磨くべきだな
煽っても傷つけない、怒らせない、笑いを取るのが、風刺だ
こういうセンスの良い風刺に、いちいち目くじらを立てるような政治家は、自分が社会に役立つ仕事をしていない上に、つまらない事で怒る安い人間だ、と言っているようなもんだ
例え、カチンと来ても、「上手い」と笑って流せるくらいじゃなきゃ、応援はできないなぁ
この(4)でも、様々な妖怪が登場し、現代社会の様々な問題と絡み、ストーリーの良さを引き上げてくれている
その中で、個人的に推しなのは、#50「マンドラゴラ」だ
これが一番、ギリギリのとこまで攻めていて、藤栄先生への好感度が高まった。襲われないように気を付けて欲しいが、もっとやれ、と勝手に応援したくなるのも事実だ
また、大源のしょうもなさに苦笑いしか出ないのも、推しポイント。悪い奴じゃないだけどな・・・説教やビンタくらいじゃ、こいつの悪癖は矯正できねぇだろ
しかし、こんな笑える日常の裏では、青北風さんが懸念している通り、良からぬ考えの妖怪が行動を起こしている気配もあり、(5)はますます、期待が高まる
この台詞を引用に選んだのは、深いなぁ、と思ったので
正直なとこ、人生経験がてんで足りない私じゃ、この言葉の本質は完全に掴めていないし、他人に上手く説明も出来ない
だからこそ、自分なりの解釈が出来るように、何度も意味を考えてみよう、と思えた
今のところは、世の理が諸行無常である事を念頭には起きつつも、自分が起こす変化、他者の起こす変容を蔑ろにせず、出逢いと交流を大切にしよう、って考えに落ち着ている
また、今わの際に、自分を想ってくれていた相手に別れの言葉を言える人生(妖怪生?)が羨ましい、と思ったのも大きい

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2018年07月18日

購入済み

面白くて怖いお話

自分の性癖がばれてしまう小玉鼠のお話はついつい笑ってしまった。あとお笑い芸人の流行り廃りに関したマンドレイクの話も際どくて面白かったです。

0
2020年01月18日

購入済み

内容は満点

妖怪の生態を通じての風刺は見ていて面白い。
また妖怪というファンタジーをリアルに沿った解釈をするというのが好きなネタなのでとても楽しく読みました。

この様に内容は大好きなのですが、電子書籍ではカバー絵やカバー裏が繋がっていなくて残念です。
せっかく一枚の絵になるタイプのカバー絵なのに勿体無い。
おそらくページ番号順なんでしょうが、ぜひ一枚絵出見たいです

0
2018年05月18日

Posted by ブクログ

人間・妖怪ともにキャラクターがなじんできて、
全体を通して何やら動きがありそうな感じもあって、
すごく雰囲気がよくなってきた4巻。
面白くて人情味があって、説教ぽくはないけれど
どこか襟を正させるムードがいいですね。
個人的には、青北風さんのたたずまいが好きです。
何だかんだ言って結構モテてる感じの大源くんが
今後どうなっていくのかも楽しみです。

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2018年05月11日

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