あらすじ
三重県志摩郡、伊勢湾の南端に浮かぶ「パノ ラマ島」に、同級生に誘われて金田一耕助が乗り込んだ。風光明媚な土地に廃墟とも 呼ぶべき威容の建物が建ち並ぶ島で起きた殺人事件を金田一耕助は解決できるのか?
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Posted by ブクログ
「金田一耕助、パノラマ島へ行く」そして「明智小五郎、獄門島へ行く」というタイトルにひかれて購入しました。「パノラマ島奇談」と「獄門島」は両方とも中学生の頃に読んだ作品です。お互いが活躍した島へ、あべこべに行くのかなと思い読み始めました。
「金田一耕助、パノラマ島へ行く」を少し読んだところで
「あれ?パノラマ島奇談に明智小五郎は登場しないのでは?」
と思いだしました。そして思いだしてしまったことが、ある意味ネタバレになってしまったのでした(^^;)。
考えてみたら「獄門島」は何度も映像化され、映画やドラマで何度も見直しているのに「パノラマ島奇談」は10年くらい前に再読したきりだったので、登場人物のことはすっかり忘れていたのでした。忘れたまま読んだ方がよかったかも(^^;)。
「明智小五郎、獄門島へ行く」の方では、鬼頭早苗さんが登場します。金田一耕助がシリーズ全作品中で恋に落ちた2人の女性のうちの1人です。僕もずいぶん久しぶりに会ったような気持ちになり、また大原麗子さんを想像しながら読んでしまいました(笑)。金田一耕助との再会のシーンも楽しみでしたが・・・そこは思ったとおりの結末でした。切ないです。
Posted by ブクログ
中編パスティーシュミステリ二つ(連作)。
金田一耕助が江戸川乱歩のパノラマ島へ。明智小五郎が横溝正史の獄門島へという逆の設定が面白い。
①金田一耕助、パノラマ島へ行く
パノラマ、眺望という意味。
誰かの悲鳴。
夢?
目覚めたはずがまだ眠っている?
金田一耕助、また深い眠りに。
風間俊六に起こされ、殺人があったことを教えてもらう。
ミニチュアの市街の上に倒れ込んだ死体。
顔のない男。
死因は転落。ここに運ばれてきた。
帽子から文字。
…I KOGORO
明智小五郎?
放火。
あの日、パノラマ島に渡った。その後、対岸の町に戻ったと思っていたら、パノラマ島へ連れてこられていた。
悪天候で船室にこもっていた。
アリバイのため。パノラマ島の偽の建物にいた客たちも対岸ではなくパノラマ島にいた。つまり、顔のない探偵の死亡推定時刻に近くにいた。夜のうちに、酒に睡眠薬で眠らされ。事件発生の知らせとともに、またあの船で向かった。
船の操舵手、グル。
被害者も金田一耕助たちの船に乗せられてきていた。だから、船が思ったより沈んでいた。
北見五郎。
放火は、2軒の東小路荘を使ったトリックがバレるから。
最後に、明智小五郎から電報。至急来てくれ。
本編より、パノラマ感あり。
②明智小五郎、獄門島に行く
寺の鐘、その時代では貴重な材料だったのでお国の命令で溶かされてた。
大ダコ?
鬼頭村長を拉致監禁、不正選挙のかどで逮捕。
元々彼は、分鬼頭の跡継ぎとなるべき人間だった。しかし奥さんが亡くなり、お志保という娘が後妻に入ったとたん、彼は追い出されてしまった。
島の外で彼は復讐心に燃えた。戦後のどさくさで経済的に成功を収め、獄門島に還ってきた。
そして。獄門島を島ぐるみに巻き込んだ一大不正選挙計画。
かつての事件の三つの俳句と見立て殺人に対し、三つの落語のそれぞれ異なる道具立てと秘められたメッセージ。
二銭銅貨の暗号方式で読経を解読すると、島民偽物、不正止めよ。
→獄門島ではなく八つ墓村にしようかとも思ったが、パノラマ島と獄門島の始まりがほぼ同じなのでこの展開にしたらしい。