あらすじ
雨の朝、高校生の孝雄と、謎めいた年上の女性・雪野は出会った。雨と緑に彩られた一夏を描く青春小説。劇場アニメーション『言の葉の庭』を、監督自ら小説化。アニメにはなかった人物やエピソードを多数織り込んだ。
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映画が大好き過ぎて何度観たことか。
小説も2度目。
お母さんのところがすごくすき。
息子たちを愛してるけど依存したり、入れ込んだりすることなく独立してて素敵だなーって思うし、お母さんが靴が好きだから孝雄くんは靴職人になろうって思ったんだろうなと思うし、じぶんの世界に没頭する人になったんだろうなと思う。
あとは雪野先生の細かい気持ちが分かるのがとても良かった。
2人の会話から、彼女のかわいらしさがとても滲み出ていて、秋月くんに対しては素でいられるんだな、と言うのが垣間見れるのもすごくすき。
とにかく私はこの物語が本当にだいすき過ぎるので小説を久々に読んで、改めてそうだったのかーと思えることがたくさんあり、読み終わってすぐにまた映画を観て噛み締めた。
贅沢〜。
Posted by ブクログ
いろんな人物が切り替わりながらそれぞれの目線で物語を進めていく、すると相手の当時の感情が知れると同時に人物達のいつまでも交わらない歯痒さが読者自身の小説の読みを早めていく。
「どうか気づいてくれ、どうか繋がってほしい」と願いながら読み進めている自分がいることに気づいた時心が優しくなる。
文章構造は映画の俳優さんやアニメーションでは難しい表現、例えば「彼女は迷子のような微笑を浮かべた」は、この15文字程度の文中の単語を一つ一つ順番に想像、思い出しながら当てはめてみてやっと著者に近い表情になる。が、これを実際に顔一つで表現できるのかとなると…というふうに読んでいてもとてもクリアで面白かった。
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映画では語られなかった孝雄くんと雪野さんの背景やその周りの人達の物語もあり読み応えがありました。
主人公とヒロイン以外の視点からの物語もあり、皆それぞれが恋愛にひとり悲しみながらも日々を過ごしていく姿に悲しみが募っていきました。皆がこれからどのような人生を送るのか気になります。
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新海誠監督作品は、いくつか小説になっているけれど、この「言の葉の庭」に関しては、ぜひこの小説を読んで欲しいと思う。
万葉集が生きている。
アニメーション自体、そんなに長くないので、これを読んでから見返すと、背景にあるものを理解して見ることが出来ると思う
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映画が大好きで勢い余ってハードカバーで買ってしまったやつ!新海さんらしい瑞々しさと透明感溢れる描写が素敵
映画の方ではそんなにフォーカスの当たってなかったチョイ役の登場人物の目線でも物語が描かれてて作品をより深く楽しめる一冊
Posted by ブクログ
私の大好きなアニメーション映画『言の葉の庭』を
新海誠監督自らの手で小説に書き下ろした作品。
アニメでは描かれなかった孝雄や雪野先生の
心情だったりを細かく丁寧に描かれています。
文字だけなのに、雨の情景が目の前に広がるのがすごく不思議で…
アニメを何度も繰り返し観ているからかも
と思ったけどきっとそんなことは無くて
観ていなくても、きっとあの風景が広がると思った。
これは純愛なのかー。
賛否両論ある題材だけど、小説を読んだら
そんな論争どうでも良くなると思った。
彼らの立場とか、本当にどうでも良くて
ただそこに居るだけで支えになるってすごく良いよね。
雨の日の東屋でのひととき。
読後感は雨の湿っぽさが残るかと思いきや
雨上がりのような気持ちよさがありました。
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これから、僕の人生で来る季節は、どんな意味がある季節か、そして僕も知らずに過ぎ去った季節には僕が何を間違えたのか、僕が失敗したことがあるか、もう1回考えてみる本だった、そして季節の意味がよく伝わった本だった
みんな今日もお疲れ様
Posted by ブクログ
新海誠作品で一番好きな物語。
映画から見たけど本にはさらに細かいことが書いてる
登場人物も沢山いて面白い
新海誠さんの物事を説明する時の文が物凄く好き
誰かのスーツに染み込んだナフタリンの匂い、とか
読んだだけで孝雄の嫌悪感が伝わってくる
主人公孝雄の年相応の悩みとか葛藤に共感できる
いろんな登場人物の視点から書かれてるのでどの人物にも感情移入が出来る。ただし牧野お前だけは許すまじ
章ごとに和歌?が書かれてて全部覚えたくなってノートに書いてしまうくらい人物の心情に合ってた!
あと目次がすごくすごく好きです
約束のない逢瀬って素敵ですね。
雨が好きな私のお気に入り作品です
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雨が好きになった
情景描写が美しくて頭の中で想像するだけで、うっとりしちゃう!!そのくらいこの本の情景描写が大好き。
自分が悩んでいる時に何を言うでもなく、ただただ隣にいる。その心地よさに気付かされた。
言葉じゃなくてただ居るだけでその人の支えになるって素敵だな〜と思った。
本が大好きになったきっかけとも言える本
Posted by ブクログ
正直舐めてました。新海誠に感服した。雨という部分に目がいきがちのように思うが天候を利用しての、心情の晴れ間が上手く見え隠れする。アニメーターとして超一流かつ、こんな小説書けるのは嫉妬です。
Posted by ブクログ
この季節に読もうと決めて待ってました。
君の名は。の予告で衝撃を受け、すぐに言の葉の庭と秒速5センチメートルを観ました。こんなにも美しいと思ったのは初めてでした。特に言の葉の庭の雨の描写には感動し、短い時間の映画ながらもずっと心に残るものでした。
その小説。映画版では描かれなかった背景が描かれており、また登場人物の心情も深く知ることができやはり素晴らしい物語だとあらためて思いました。また映画を観たい。
Posted by ブクログ
とてもよかった。
映画から入って読んでみた。
君の名はにつながっているなんて、もう一度君の名はを見なきゃと思った。
青年と先生のこの先がハッピーであるといいなと思う。
ノベライズの本作に関して
アニメ映画の方を地上波で放送された際に視聴し気に入り、より詳細に物語に触れることができるノベライズがあるとのことで購入。間違いなく良かった。
透き通ったラブストーリー
優しい水の中にいるような,淡い光の中にいるような,繊細で綺麗な二人だけの庭。
変わらない生きづらさと,どうしようもなく人を好きになる気持ち。
比喩の使い方,言葉の紡ぎ方が奥ゆかしい。
Posted by ブクログ
以前購入した「君の名は。」に感動して、同じく新海誠さんが書かれるこの作品も気になって購入しました。
章が変わる度に登場人物の視点もすり変わっていくのがなんだか新しい感覚で楽しかったです。外で雨がザーザーと降る中、ベットの上で布団を被ってまったりと読みたいな。
Posted by ブクログ
雨の日が好きになれます。こういう天気の日に雪野と秋月は会っていたのだと想像が膨らみます。全体的に文章は私にとっては難しいものでしたが、自然の描写が多いのは良かったです。
読後に映画も鑑賞しましたが、小説を読んで作風が好みだった方には是非そちらもオススメしたいです。映画で名前すら出てこないような登場人物の背景も分かって、より映画を楽しむ事ができます。
また舞台が東京であることが上京したての私にとって凄く親近感が沸きました。この作品の舞台となった新宿御苑にはぜひ行きたいと思います。もちろん雨の日に。
秋月の好きなことに対してひたすら努力し続ける姿には特に感化されました。私も頑張ろう。
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高校生の孝雄が、公園で謎めいた年上の女性と出会い、互いに少しずつ惹かれ合っていくストーリー。孝雄が出会う人物目線から、物語が展開されており、彼らの心情や織りなす展開に目が離せなくなる。最初から最後まで、物語に引き込まれる。
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最初に映画を観て、ちょっとモヤっとしていたら息子が「小説面白いよ」と持ってきてくれた。
映画に描かれていない背景やイヤな奴と思っていた人物の物語もあって、とても丁寧に描かれていて良かった。
エピローグもあり、映画のモヤが晴れてスッキリ。
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なかなかしっとりしたお話だけど、読後感はまるで雨が上がったときみたいな、少し晴れやかな感じ。
みんな何かを飲み込んで生きている。それでも歩みたい道を歩めている人はやっぱり輝いているし、希望であると思う。
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先生と生徒の禁断の恋…というありきたりな恋愛ではない感じがお気に入り。
雪野先生視点からだと、初めから生徒だと分かっていたためにいろいろ吐き出せなかったのかなぁ…
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視点が変わると人物像も変わるものだなと(あえて変えて書いているのだと思うが)そこが新鮮だった。
高校生と教師の恋愛としてはやはりプラトニックが理想だなと思った。雪野先生の家まで行っちゃう時点で現実なら何かあってもおかしくないはずだが、何かあってしまっては美しくないし短歌の雰囲気にも合わない。結局突き放して家の外で号泣の展開で、留学後に再会する、というのが綺麗な展開でよかった。
Posted by ブクログ
前回秒速5センチメートルを読んで、他の新海誠監督の作品を読んでみたいと思って、分厚くて読む気が出ず積読されていたのを出してみた。
自分はまだ言の葉の庭のアニメーションをちゃんと見たことがない。でも、あとがきにもあったように映画では描けなかった登場人物の心情やアニメーションでは表に出ない人物の過去が描かれていて深かった。
サヤちんとテッシーの登場には驚かされた。
ずっと孝雄のシーンは孝雄視点で見ていたので最初の方は「雪野」と表記されていたのに伊藤先生の下りで、「由香里」って誰やと思って見ていたから合致したときにはびっくりした。そして、特に伊藤先生と相澤祥子の過去には胸が締め付けられた。なんか、みんな笑っちゃうくらい抱えすぎて面白かった。(面白いは失礼か、、笑)
最初、孝雄はキスした女を無視して去るシーンに「え、クズやん」と思っていたけど、最後は雪野先生を守ったりしてちょっと精神的にあの頃よりかは成熟したのかなと思った。
たしかに、時系列は難しいけど第9話の告白した孝雄に対して、雪野先生の感情の「叶わないと分かっているけど一線を超えたらいけない切ない想いとか大人としての行動に逆らえない辛さ」に共感した。中高生って若い先生とか近所のお兄さん(お姉さん)に憧れる時期あるよねぇ、、と思った。
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アニメ映画の小説版。
語り手が増えていたが、それぞれの感情や心理描写にはモヤモヤする事が多かった。時系列に戸惑い、話が追いづらかった。情景描写は美しかったと思う。
Posted by ブクログ
誰しも、何かを抱えて生きている。雨の日にはそういうものが表に出やすいのかな。
自分は能天気に生きているから、この作品に描かれているような心の傷というか鬱屈みたいなものが自分にあるのかわからない。けどよく自分についてとか、周囲の人と自分との関わりみたいなものについて一人で考えに耽ることはある。
「君の名は」の小説を読んでなんかすごいと思って、その勢いでこの本も買って読んでみたら若干雰囲気が違った。なかなか解釈が簡単ではない話だと思った。新海誠って人の頭の中とか経験されてきたことに一層興味が湧いた。
Posted by ブクログ
アニメのノベライズだが、兄とか母とかの視点を加える。そこで、アニメの描かれなかった背景が分かる。靴を作る=他者の歩くのを助ける。主人公は学校世界にとどまらないで、自分の世界(靴作り)を持つ自立した高校生。むしろ雪野の悩みが主のテーマ。
安易な男女の話ではない。
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映像作品は見たことがないが、君の名は。をはじめとした新海誠作品に最近急に触れたのでちょっと読んでみるか、ということで読んだ。
珍しくあんまり感情移入せずに読んだが、やっぱり映像のあの神秘的な感じが文章にもあらわれていて、良い意味で別世界を見ているような…清らかなものに触れたときにだけ感じる澄んだ空気みたいなものを感じることができた。
内容としても、いろんな立場から描かれて、その中で物事の詳細がわかっていく、というのが楽しかった。