【感想・ネタバレ】日本共産党と中韓 - 左から右へ大転換してわかったこと -のレビュー

あらすじ

東京裁判から、中国、韓国、靖国問題まで――。

左派から保守派へ大転換した元・日本共産党NO.4である著者が、
「日本共産党」を軸に近現代史をひもとく。

【プロフィール】
筆坂秀世(ふでさか ひでよ)
1948年、兵庫県生まれ。高校卒業後、三和銀行に入行。
18歳で日本共産党に入党、25歳で銀行を退職し、専従活動家となる。
国会議員秘書を経て参議院議員に当選。
共産党ナンバー4の政策委員長を務めるとともに、党屈指の論客として活躍。
2003年に議員辞職。05年に離党後、政治評論家として活動。
主な著書に『日本共産党』(新潮新書)、『論戦力』(祥伝社新書)など。

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Posted by ブクログ

戦前の日本共産党は、ソ連共産党が指導するコミンテルン(共産主義インターナショナル)の日本支部であった。
「帝国主義戦争を内乱に転化」、つまり戦争を内乱に転化し共産革命を成功させることが最終目標であった。

現行憲法制定時に政党として唯一反対したのが日本共産党。野坂参三が党を代表して長広舌の反対演説を行った。

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2015年11月09日

Posted by ブクログ

元共産党No.4の地位にあった著者による共産党論。確かな野党を掲げ、いま勢力を盛り返している共産党の基礎がわかる。


太平洋戦争に反対した唯一の政党は共産党!とよく主張している。 確かに軍部に弾圧されていたわけだし、当時の軍部を批判していたのは間違いない。だからといって平和を目指していたということではない。彼らが目指していたのはソ連と手を結び天皇制を廃し、内乱を起こすことによって革命を起こすこと。武力による国家転覆だ。


そして憲法9条の成立の際に、唯一反対した政党。そりゃ天皇制を廃すことを目指し、武装闘争路線をとっているんだから武力の放棄なんて賛成できるわけがない。


中国共産党との関係は毛沢東時代に断絶した。しかしその後関係は回復し、いまも関係はあるらしい。不破元委員長や志位委員長が中国を訪問した時の話がおかしい。筆者がいうには、その中身と言ったら、国賓のように扱われたのがうれしくて、舞い上がって、騒いで帰ってきただけらしい。そして訪問した際に野坂参三ゆかりの地を案内されたとか。すでに党から除名処分され、裏切り者扱いされている人物であることを中国は知らなかった。表面的には歓迎しているようで、実は日本共産党の動静になんて全く興味がないことがわかる。


最後に、その感性を疑うあのスローガン「確かな野党、共産党」
政策を立案実現するための政党があるのに、政権担当能力がないことを自らアピールする政党がどこにあるのか。共産党員には頭のいい人多いけど、恥ずかしいって思う人はいないのか…


「確かな野党!」じゃなくて「確かに野党!」だ。

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2017年08月15日

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