あらすじ
人はよく飛行機が落ちることを心配するが、実は車に乗って空港から自宅へ帰る間のほうが死ぬ確率は何倍も高くなる。このように、心配の度合いと、本当の確率がずれることで、あらぬ心配をし、本当に心配すべきことが疎かになる。心配すべきか、心配せざるべきか、人生の正しい選択を求める人のための学問――「心配学」の世界を、元トラックドライバーの交通心理学者が案内する。
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Posted by ブクログ
職場の同僚がコロナのことでプチパニック状態になっているのを見て、今が読みどきかと開いたUnlimited積読本。5年前の本だが、予防接種の話は今のコロナワクチンにも置き換えて考えられるし、心配性の人にはぜひ読んでいただきたい。
本書に書いてあるように、データの出典と身分を明かして訂正を受け入れる準備があるか、中立的で客観的な立場を取ろうとしているかは非常に大事。データも切り取り方によっては、自分の導きたい方向になんとでも印象操作できるので、自分の力で正しい情報を取りに行く力を身につけたい。
Posted by ブクログ
普段自分が考えていることや、一度はじっくり考えておきたいな、と思うことを、わかりやすい言葉でまとめてくれた本、という印象を受けました。
個人的には、人間は「感情型」と「勘定型」に分かれると思っているのですが、この本は、「世の中には感情型の人間が多いけど、もう少し勘定できるようになると、無駄な心配を減らすことができますよ」ということを、いろいろな例を挙げながら説明してくれています。
改めて感じましたが、フェルミ推定って、大切ですね。
自分は、何となく身に付けた考え方ですが、いろんなところで使えますし、強力な武器だと思います。
Posted by ブクログ
心配事が次から次へと生まれてくるから、一生困難なのか、自分はただ心配性なだけなのか、と気になって読んだ。
10年前に出された本で、こう始まる。
_この本を書いている最中、2015年11月、フランス・パリで100人以上の型がテロに巻き込まれて亡くなりました。
テロに対する不安が広まり、いっぽうそれはテロリストの思うところだと、
心配に対する冷静さみたいなものをどう保つかということが争点になっていた時期だったのかもしれない。
そして
テロに比べたら私たちが巻き込まれ命を落とす確率が高いのは交通事故であるのに、
なぜ私たちは確立とは無関係に心配を膨らませたりするのか、といったお話。
著者は、心配の源であるリスクを専門とする。心理学、リスク、安全。
一度社会人として働いてから、人間科学を大学院で学び、研究されたらしい。
心配学という学問はとくにないけれど、心配について科学的に考えるという意味でそうなったらしい。
内容も書き方もとても親しみやすく、読みやすかったです。
Posted by ブクログ
人が心配になるのは、不幸なできごとが起こるのか起こらないのかわからない状態だから。分からないから心配になるという。「本当の確率」を認識することで、心配の源になる「リスク」とうまく付き合うべきというのが本書の主眼。
第5章で紹介されている個々の確率の実例が参考になる。確率を算出すると、BSE騒動でアメリカ牛の全数検査することはリスクを過大評価して余計なコストを負担することを示している。
Posted by ブクログ
データに基づき客観的に判断することで、余計な心配をしないですむようにと、いろんな例を交えて説明した本。
わかりやすく説得力もあるので良書だと思うけど、残念ながら知りたい内容ではなかった。
私の知りたかったのは、どんなに確率が低かろうが必要以上に怖がってしまう人間の性というか、ネガティブな思考に支配されてしまう傾向というか、そういう無駄な心配をどうやって克服すればよいのかな、というけっこうメンタルよりのことだったので、その部分では解決に近づけなかったかな。
Posted by ブクログ
わけも分からずただ「不安」になるのではなく、科学的アプローチで不安を定量化しましょうという筆者の主張が展開されています。とかく世の中情緒的な面で受けがいいまさに「不安をあおる」言説が飛び交うようになっていますが、その正体がどんなものか、実際の発生確率を計算して、本当に心配しなければいけないものと実はそこまでの心配するほどのものではないことにわけようとする姿勢が貫かれています。単なる数字の計算だけにとどまらずときに人間心理にも迫り、心配とどう向き合い、リスクにどう備えるかといった点にも言及されておりバランスよくまとまった一冊に仕上がっているように思います。
Posted by ブクログ
心配学という聞いたことのない単語のタイトル。私たちは直感的、感覚的にリスクをとらえていると改めて認識させられる。
統計学等を使って客観的なデータで比較することの重要性を語る。身近な話題をちりばめており、読みやすい一冊。